カメラと行く建築散歩#5 神戸女学院 兵庫県
Date
所在地 兵庫県西宮市
竣工年 1933年(昭和8年)
設計者 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
重要文化財指定 2014年
撮影機材 SIGMA fpL
初めてのヴォーリズ建築
先日、とは言っても昨年の10月ですが、一般人向けに行われた神戸女学院の見学会へ行ってきました。
見学会は年に数回、事前予約制で行われているようです。
以前から気になっていた、ヴォーリズ設計の名建築。
機会があればと狙っていて今回初めて訪れる事ができました。
そもそもヴォーリズの建築自体が初体験。
とにかく楽しみです。
今回は遅ればせながら、その時の記録。
神戸女学院の簡単な歴史
まずは神戸女学院の簡単な歴史を調べてみました。
学院の創立は1875年。(明治8年)
米国から来日したキリスト教宣教師タルカット女史とダッドレー女史により神戸市の現中央区で開校しました。
1891年に高等科を設置、1919年には大学部を置くなど順調に発展していましたが、1933年(昭和8年)に更なる大学部の充実などを期して現在の西宮市岡田山に移転しました。
設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。(William Merrell Vories)
その後第二次世界大戦や阪神淡路大震災などを乗り越えて、ほぼオリジナルな原型を保って現在に至っています。
2014年には校舎12棟が重要文化財に指定されました。
正門〜講堂へ
ではでは、早速行ってみましょう。
近隣の駐車場に車を停めて正門からお邪魔します。
正門も重要文化財に指定されていますが、今回は残念ながら工事中のため足場が掛けられていて姿形は見れませんでした。
守衛さんに挨拶をして中へ。
鬱蒼とした森の中をゆっくり登りながら進んでいきます。
まるで里山に迷いこんだような気分。
木々に遮られて建物はまだ何も見えません。
前を歩く3人組はここの卒業生の方々でしょうか、しきりに懐かしい懐かしいと楽しそうです。
やがて正面に見えてきたのが淡いクリームベージュ色の4階建て。
音楽館です。
大きい!
いきなりの登場に圧倒されます。
そして、装飾や佇まいがとても学校の校舎には見えません。
パッと思いついたのが、ディズニーランド。
この建物がパークにあっても全然違和感ないですよね。
こりゃすごい。
いきなりの衝撃で足が止まりかけましたが、見学会の開始時間が迫っているので先へ進みます。
帰りにじっくり見てみよう。
音楽館の側を抜けて、講堂へ向かいます。
そそくさと入り口で受付を済まし、講堂の中へ。
かなりの人数。
おそらく200人以上いたのではないでしょうか。
すごい熱気。
みなさん好きなんですね、ヴォーリズ。
簡単な説明を受けて見学会スタートです。
今回は大きく分けて講堂、チャペル、中庭、図書館、文学館が見学可能との事でした。
人数が多いので4組ぐらいに分かれてそれぞれ別々の場所からスタートします。
各箇所にはツアーマイスターと呼ばれる学生さんが説明をしてくれるとの事。
私の組はチャペルからスタートみたいです。
深呼吸して、さあ行きましょう。
礼拝堂(ソール・チャペル)
この礼拝堂は学院第四代院長であったソール女史を記念して、ソールチャペルと呼ばれています。
隣接する総務館、講堂とは内通路で繋がっており、まとめて一つの建物として重文登録されているようです。
入った瞬間その荘厳な雰囲気に息をのみました。
室内全体が淡い黄金の光で包まれていて、まだ午前10時を過ぎたばかりなのにまるで夕日に照らされているよう。
光のベールが神々しい雰囲気を創り出しています。
どうやらこの琥珀色の窓ガラスが原因の様子。
模様入りの色ガラスを通して優しい光が入ってきています。
西側にある窓なので、夕方はさらに黄金色に輝くそう。
この窓も当時から使われていて、割れてしまうとこのガラスの生産はもう無理らしく、大事に大事に使っているとの事。
実は写真の右端下段の一枚は割れてしまって交換したガラス。
確かに模様が全然違いますね。
窓枠のレバーなどもいい味出してます。
入り口から見て正面左側は側廊となっていて、重厚な柱と植物のレリーフが特徴的。
これはバシリカという建築様式らしいです。
バシリカは古代から中世ヨーロッパの教会で見られる一般的な建築様式。
正式なバシリカ様式は祭壇が東側に、そして側廊も両側に必要らしいので、北側祭壇、さらに片側廊であるこのチャペルは凖バシリカという感じでしょうか?
なんとなくヴォーリズの枠にとらわれない、自由な設計を感じてしまいます。
窓とリンクするアーチ。
ただただ美しい。
2階には小さなパイプオルガンがありました。
三つ葉のクローバーと葡萄のレリーフもかわいい。
ちなみに三つ葉のクローバーは1885年、3代目校長のブラウン女史の時に校章として定められました。
そして祭壇には7本の蝋燭を形取ったステンドグラス。
7本なのは何かの謂れらしいのですが、詳しくは勉強不足の為不明です。
ただキリスト教にとって蝋燭は様々な祭事に欠かす事の出来ない重要な物だという事なので、ステンドグラスを通して決して途絶える事のないキリスト教の燈を祈ったのでしょうか。
残念ながら外観側から見ることを忘れていて、こうして記事を書きながら悔やんでいます。
このチャペルの名前にもなっている、4代目院長ソール女史。
明治16年(1883)に来日し、明治25年から大正4年(1892〜1915)まで学院長を務め、その後名誉院長として昭和4年(1929)まで計46年間女学院に尽力されたとの事。
つまり異国の地で、ほぼ生涯をかけて女学院と共にあったって事ですよね。
その情熱にただただ驚かされます。
ソール・チャペルの入口。
南側、中庭の方からの眺めです。
非常に重厚な作りです。
ちなみに建築年は他の建物と同じく昭和8年(1933)なので御年91歳ですね。
すごいです。
この状態を維持するのも本当に大変だと思います。
外観全体。
どこかの資料で見た写真は手前の樹木もまだまだ小さかったのすが、建物と共に長い年月を経て大木へと成長しています。
図書館
さて次は図書館へ行ってみます。
チャペルを出て、中庭をまっすぐ南へ向かうと図書館です。
この神戸女学院は中庭を中心として、それを取り囲むように北側に総務館、講堂、チャペルの一体建物、東側に文学館、南側に図書館、そして西側に理学館が建っています。
中庭の中心には噴水池が配置されていて、ツアーマイスターの方の説明を受ける為に多くの人が集まっていました。
説明も途中のようだし、とりあえずその横をスルーして先に図書館へ向かいます。
噴水はまた後で。
この図書館の大きな特徴は北向きの大きなアーチ窓でしょう。
これは書物を直射日光から守りつつ、少しでも明るい室内を確保する為の工夫のようです。
1階部分はスクラッチタイル貼り仕上げ。
2階部分はクリームベージュ色のモルタル塗り仕上げ。
屋根材はS字瓦となっていて、総じてスパニッシュミッションスタイルと呼ばれています。
本当に美しい。
しかし、ちょっぴりこの時の天候が残念でした。
この色合いの建物なので、すっきり晴れているともっと華やかな印象となったと思います。
1階外壁を覆っているスクラッチタイル。
調べてみるとスクラッチタイルとは釉薬を使わないタイルで、土や石などの自然原料を焼成し、成形して作られるとの事。
原料に含まれる鉄分などの影響により赤褐色から淡黄色となるみたいです。
レンガからタイルへ移行する過渡期の外壁素材らしく、1923年にフランクロイドライトにより作られた帝国ホテルにて初めて使われ、その後も官公庁や大学施設、金融機関の建築などに用いられ一大ブームとなったらしいです。
本当にここが学校の図書館なのでしょうか?
まるで豪華なホテルのロビーを思わせるような玄関ホール。
南側正面に主階段があり、2階が閲覧室となっています。
ホールやこの階段側面の壁は本物の石っぽく見えますが左官職人による擬石スタッコという仕上げ方法みたいです。
遠目には本物の石と言われないと分からないレベル。
石材の持つ高級感をそのまま感じる事が出来ます。
2階の閲覧室まで来ました。
この部屋は3階部分が吹き抜けとなっていて、室内が非常に明るいです。
それもそのはず、先程外から見たこの大きなアーチ窓からたくさん光を取り入れるようになっています。
そしてもう一つ、この図書館の大きな特徴であるこの天井装飾。
この模様が何を意味しているのか、ヴォーリズがどういった意図で描いたのかは未だに謎らしいです。
まあとにかく可愛いつくりなので、勉学で疲れた時にふっと天井を見てほっこりできるようにしたのかなと想像してみたり。
まさかこの模様を見てイラっとくる事は多分無いわけで、そういう事なのかなと勝手に思い込む事にします。
優しいぞ、ヴォーリズ。
そしてこのテーブルや椅子、そしてテーブルライトも当時のまま利用されています。
91年前の物ですよ、信じられません。
もちろんライトも点灯しました。
椅子も実際座れます。
正直見た目だけで言うと硬そうなイメージでしたが、座ってみるとこれが意外や意外。
座面もしっかりしつつクッション性も適度にあって座りやすい。
これなら長時間の勉学にも大丈夫ですね。
それにしても状態が凄く良いです。
丁寧にメンテナンスされながら使われているんだと思うとなんか嬉しくなります。
バルコニーに出てみました。
正面奥が総務館、講堂、左側が理学館、木に隠れて見えにくいですが右側が文学館です。
中央に噴水池が見えますね。
このように神戸女学院の主要施設は中庭を中心に取り囲むように建てられています。
中庭
さて図書館を出ました。
中庭を彷徨ってみます。
噴水池は直径3mぐらいの大きな池で、中央に四つ葉のクローバー型の噴水台がありました。
金魚かメダカが住んでいたらしいですが現在行方不明とのこと。
どこへ逃げたんだ・・・
中庭はこの池を中心に規則正しく広がっていて、各館を繋ぐコンクリートの通路、そして大部分は芝生となっています。
東側には文学館。
西側は理学館。
そして北側には総務館。
裏側が講堂となっています。
チャペルは木々で隠れていますが、左側奥に入り口があります。
中庭から各館を眺めてみるとクリーム色の外壁にスクラッチタイル貼り、そしてカラフルなS字瓦など主要な構成は同じなので非常に統一感があります。
でもよく見ると、というかよく見ないまでも各館の細かな意匠は結構異なっていて面白いです。
普通同時期に建てる校舎なら素材や色味を統一するなら外観デザインも合わしたくなりますよね。
素人考えで申し訳ないですが、その方が効率的だし、しっかり統一感も出てまとまるんじゃないかと考えてしまいます。
ですがヴォーリズはそれをしなかった。
そのおかげか全体的に有機的というか、暖かく優しい雰囲気。
各館にオリジナリティを持たせながらも、統一感は損なわない、非常にバランスの取れた建築に感じました。
文学館と理学館
まずは文学館を見てみます。
意匠としては図書館っぽい五連のアーチ窓が特徴的。
こちらも1F部分はスクラッチタイル仕上げで統一されています。
扉上部のロートアイアンのアラベスク装飾が可愛い。
何気に置かれているソファーや椅子もしっかり調和していて、落ち着きます。
館内は廊下が一直線に伸びており、両サイドに各教室が配置されています。
掲示板やスチール製のラックが現代的というか、ちゃんと今使われている建物なのだと思い出させてくれます。
扉が開いていたので教室を覗いてみました。
格子の窓から良い光が入っていました。
とても良い感じ。
文学館の東側。
木立の中のテラス席になっていました。
最高です。
ここでコーヒー飲みたいです。
文学館と反対側の理学館。
入り口の意匠が全然違いますね。
こちらは三連のアーチ窓。
1F部分の仕上げは同じくスクラッチタイル仕上げ。
やはりこのタイルの色味は凄く落ち着いていて上品に感じます。
総務館・講堂
さて総務館入り口まで戻ってきました。
講堂は前述の通り総務館、チャペルと繋がっています。
若干直線基調で、さすが総務館というだけあって少し”お堅い”イメージ。
まあ他の館に比べてというだけで、一般的には十分可愛い造りです。
入るとすぐ真正面に大階段。
いやぁ参りました。
学校建築とは本当に思えません。
奥には乳白色色のステンドグラスが設置されていて、奥にある吹き抜け通路の天井からのトップライトを優しく取り入れています。
何気にクローバーですね。
2階には院長室などがあるみたいですが、今回は見学不可でした。
大階段の横をすり抜けて通路に出ました。
写真左側が総務館、右側が講堂となっています。
奥の右側がチャペルの入り口。
吹き抜け天井には光を取り入れるようにガラス張りとなっています。
ドラマ名建築で昼食をでやっていましたよね。
ランプの繋ぎ目がクローバーになっています。
こういう遊び心というか、ちょっとしたデザインが大好きです。
最初に説明を受けた講堂に戻ってきました。
ここも見応え十分です。
館内全体の写真は多くのお客さんが映り込んでしまっているので載せませんが、とにかく全部可愛い。
大きな半円のアーチが特徴的な舞台やアラベスク模様を取り入れた装飾、照明器具のデザインやカーテンの色味など重厚ながら重苦しさを感じさせない、ほんわか優しい雰囲気が私のツボを押しまくります。
ほんと素晴らしいです。
半円のアーチ部分にも細かな装飾が施されています。
ちなみにこのようなに観客席から見て舞台を区切る構造をプロセニアムアーチというらしいです。
もう一度座席に座ってみます。
前後の座席間隔は少し狭め。
まあメタボロードを邁進中の中年オヤジ感覚なので、実際使う生徒さん達には丁度いいのでしょう。
座席は全部で約800席あるらしいです。
床面は前方へ若干傾斜し下がっています。
しかし、何回も呟きますけど、これが学校建築なのでしょうか。
凄すぎます。
こんな学校に通いたかった。
髭面のおっさんですが、そんな空想に耽ってしまいます。
例えば学ぶ内容が同じとして、現代の無機質な学校とここでは絶対違う感性が磨かれるような気がします。
どちらが良いか悪いかは別にして、やはり建築というか、その場の持つ力というものは大事ですよね。
天井には星ですよ。
実家の部屋の天井に星型の蓄光シールを貼りまくった、そんな少々ガーリーな少年時代を過ごした自分にはこちらもドンピシャツボを押されまくり。
良いですな。
パイプオルガンが舞台の横にありました。
2階席にもさらに大きなパイプオルガン。
アラベスク模様が美しい。
うっとり。
もはやそんな言葉しかそれしか思いつきません。
愛神愛隣。
神戸女学院が永久標語としている言葉との事。
隣人を自分のように愛しなさい。
それはつまり社会や隣人に対して自らをどう生かし、生きていくかを模索すること。
学校はもちろん学力を向上させる場ではあるけれど、生きていく為の基本というか根っこの部分もしっかり考え学べる場が用意されているみたいです。
講堂入り口まで出てきました。
最初に受付を済ました場所です。
入り口は東面にあって、3つの大きな扉で構成されています。
左側の開口部は中庭へのアクセス通路。
大きな庇が目につきました。
しっかりクローバーしてますね。
だんだん隠れミッキーを探す感覚になってきました。
講堂の前はロータリーになっています。
緑にベージュの外壁が映えます。
それにしてもこの建物は総務館と一体の建物の筈ですが、総務館側の意匠はこちらからは全く垣間見る事ができません。
手を繋ぎあったような、三つ葉のクローバー。
ここの2Fバルコニーにも出てみたかったのですが、見学不可でした。
講堂の入り口にこんなランプが。
当時物なのか、現在使われているのかも不明ですが、良い味を出してます。
奥にはAD1931との表記石板が。
竣工は1933年なので着工記念でしょうか。
回廊、そして音楽館へ
さていよいよ見学会も大詰めです。
この日は結局3時間ぐらい滞在したのですが、見どころが多すぎてあっという間に時間は過ぎ去りました。
しかし足腰は正直で、おじさん化をひどく実感させられながらの終盤戦。
最後に回廊、そして音楽館のご紹介。
今回紹介した建物は全て中庭を中心として囲うように建てられていると話しましたが、それら全て回廊で繋がっています。
つまりは渡り廊下なんですが、そんじゃそこらの廊下ではありません。
ね?
美しすぎます。
これが学校内の通路ですよ?
絶対なにかドラマが起こりそうです。
大きなアーチ窓が規則正しく並んだ回廊。
これでもかと言わんばかり窓多いですよね。
渡り廊下といえば、個人的なイメージで恐縮ですけど、利便性を優先させた事務的な空間という感じでした。
でもこれだけ開口部があれば開放的になるし、嫌でも四季を感じられます。
教室と教室を移動する時間さえも豊かにできる設計に感じました。
イチョウ(たぶん・・・)の大木と回廊。
紅葉の季節に見てみたいです。
天井、梁の木材と左官塗り仕上げの壁のミックスが良い雰囲気。
しばらくこの場所で立ち止まってしまいました。
そして音楽館。
三階建ての様に見えますが、四階建てとの事。
物理的に建物が大きいので迫力があります。
今回内部見学は叶いませんでしたが、レッスン室や事務室、ホール等で構成されています。
なんとなくですが、この建物が今回見た中で一番威厳があるというか、他の棟に比べて一匹狼的なピリッとするイメージでした。
まあ単純に大きいし、アーチ窓が少なく、場所も少し離れている為そう感じただけかもしれませんが。
音楽館の左側にある特徴的な円柱形の建物はジョージオルチン記念音楽館と名付けられています。
インパクトのある建築ですが、こちらはヴォーリズ事務所の手により1988年竣工との事です。
室内は現代的な作りとのこと。
ヴォーリズが亡くなったのは1964年ですので没後24年後の作品ですが、よくその思想を引き継いでいるように見えました。
最後に
ここまで長々と読んでくれた方、ありがとうございました。
ずいぶん長文になってしまいましたが、それだけ見どころ満載の神戸女学院でした。
正直見逃している箇所もたくさんあって、もう一回どころか何回でも訪れたい、そんな名建築でした。
最後に個人的なおすすめポイント(特にカメラ好き向け)を何点か。
1.とにかく全て可愛い
何を差し置いても一番の見どころは全てが可愛いと言うこうとにつきます。
建物の造形は言うに及ばず、色使いや窓一つ、ドアノブ一つをとっても可愛い。
中年おじさんも目がハートになるくらいなので間違いはないです。
指が痙攣してしまいそうなくらいシャッターを切れます。
2.その中でもソールチャペルはぜひ
全てがフォトジェニックな神戸女学院ですが、その中でもやはりソールチャペルは一見の価値ありです。
琥珀色のガラスを通じて入る神々しい光をぜひ体感してみて下さい。
そして心を落ち着かせてゆっくりシャッターを切りましょう。
鼻血が出そうなくらい魅力的な写真があなたのもとに。
3.そしてヴォーリズ沼へ
今回私的に最大の収穫はこれです。
ヴォーリズが絶対好きになります。
そして彼が残した数多の建築に興味が湧いてきます。
ヴォーリズは約1400棟を超える設計、そして現在約200棟が文化財として維持されているといいます。
それらを巡る壮大な建築の旅。
考えただけでワクワクしてきませんか?
2025年には創立150年を迎える神戸女学院。
理学館西側の再整備計画なども進んでいるみたいです。
一瞬再整備と聞くとドキッとしましたが、ヴォーリズの精神を継承し、重要文化財との調和や社会との関係性をめぐりトークセッション等も行われていると聞き、安心したと同時にとても楽しみになってきました。
まだまだ現代においても進化を続ける”ヴォーリズ建築”
今回改めてとても貴重な場所を体感する事ができ、本当に良かったと思います。
どうもありがとうございました。
建築と写真の旅は続きます。
ではではまた。
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