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バンドを好きな理由のひとつが見つかったかもしれない

わたしは自分のことがあまり好きではありません。好きではない、というよりは自信がもてないという方が正確かもしれない。たぶんわりと恵まれた環境で育ててもらったけれど、それって一体何になるんだろう?と最近思うようになりました。

かわいくもなければ何かに秀でているわけでもない。音楽もできないし文学もできないし、かといってビジネスもできないし愛嬌があるわけでもない。何者かになりたいって思っていたけれど、どこを切り取ってもそうなれそうな要素がない。そんな何もない自分を隠すように誰かに会うときは嫌われないように、いい子ちゃんのふりばかりしてしまう。

そんななのに、どうやって自分に自信を持てばいいのだろう?と思ってしまいます。なにか秀でたものがないと自分のことが愛せない、なんて言うわけじゃないけれど。自分を認めるための要素があまりにも少ない気がしてしまう。


そんな感じで最近は自己肯定感底辺のわたしですが、昨日JAPAN'S NEXT 渋谷JACKに行ってきました。最近大好きなバンド達が"JAPAN'S NEXT"という看板を背負って、みんな輝いてました。すごくかっこよかった。

秋山黄色、DENIMS、Mega Shinnosuke、ズーカラデル、PELICAN FANCLUB、3markets[ ]、オレンジスパイニクラブ、the quiet room、感覚ピエロ、Mr.ふぉるて、マカロニえんぴつの流れで見ました。こんなに見れて4000円とかちょっとおかしい。ありがとうロッキン。CDJのセトリで文句言ってごめん。

全部のバンドに言いたいことはたくさんあるのだけれど、総じて思うのがどのバンドも人に夢を見せるのが上手だと言うこと。
ステージに立ってる人たちのあの溢れんばかりの自信はなんなんだろう。「おれらの音楽、あんまよくないかもしれないけど聴いてって…」ってバンド見たことないなあと昨日ぼんやり考えてました。自分の音楽に絶対的な自信を持っていて(少なくともそう見えて)、「ついてきてくれ」「一緒にいい景色を見よう」「もっとでかいハコにいくんで」って大きな声で言い切れる勇気も考え方も、本当に羨ましい。例え仮の姿だとしてもその姿勢が輝いて見える自分がいます。特に、自尊心自己肯定感うんぬんで悩んでいる最近は。

個人的に衝撃だったのが3markets[ ]で、本当はそのあとのオレンジスパイニクラブが見たいからたまたま見ただけだったんだけれど、なんだか出会えてよかったと思ったバンドでした。
初めて見たから違ったら申し訳ないんだけど、ボーカルの人はどうやらすごいクズらしく。見ながら「ネガティブもクズもコンテンツになるんだなあ、上には上がいるなあ」と思ってたのです。そしたらMCで下には下がいるから、安心してねと言ってて。「あ、わたしはそれを『上』だと思っていたけれど、この人にとっては『下』なんだなあ」と衝撃を受けました。
実際、ステージの上で歌ってるお姿はかっこよかったし輝いて見えたし何が下なんだ、と今でも思ってます。すみません、全然深く知らないバンドだからちゃんと勉強しようと思います。
「社会のゴミカザマタカフミ」好きです。


大昔、どっかのライブで感覚ピエロの横山さんが「なんでおれたちのことが好きなのか、考えてみてください」って言ってて。当時わたしは「理由なんて無いわい、好きなものは好きなんじゃい」って思っていたけれど、今現在のわたしが出した答えの一つが「誰よりも夢を見せてくれるから」じゃないかなと思いました。
彼らのプライベートのこととかわからないし、どんな気持ちでステージに立ってるかもわからない。でも、ステージの上にいる彼らはいつも、人前ではいい子ちゃんのふりをしてしまうわたしをずっと遠くまで連れ出してくれる。しかも抜群に楽しい方法で。あんだけ自信たっぷりにどこに行ってもみんなを自分のフィールドに引きずり込むような人たちを見ていると、わたしも元気をもらえるというか、心が支えられるというか、もうちょっとわたしもできんじゃないの?いけんじゃないの?って思うんです。いつも。


話は二転三転しちゃったけれど、最近どんどん自己嫌悪に陥るわたしを、どこか別の場所へ連れ出してくれるライブが、バンドが、今まで以上に大好きになったと認識した話でした。"JAPAN'S NEXT"を背負ってた彼らは本当にかっこよかった。
でも、連れ出してもらわなくても自分を認められるようになりたいよね。悩ましい日々です。

最近台湾で見たかわいいネコ。かわいいネコの写真貼ればいろいろ中和されると思ってる。