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病気になっても生きられるってことよ

こんにちはこんばんは、月夜野 うさこと申します。
ブログやらなんやらで文章関係は毎回三日坊主してしまうのですが、今回は自分の体験や現状を伝えることで、少しでもなにかになったらと思いましてテキストを書くことを決意しました。
レポ漫画とかの方が読みやすいんでしょうが私はあいにくメンダコしか書けないので諦めました。
文筆業でもないので面白い文は全く期待できないのが申し訳ないのですが、もしよければ読み進めていただければ幸いです。

先ず前提条件として、
・病気の話が続きます。基本的には前向きな文面ですが、ネガティブな方向に捉えやすい方は正直オススメ出来ません。
・こいつ哀れんでほしくてこんな文章書いてるんやろな、と思った方は恐れ入りますが他のもっと楽しくて素敵な文章をお読みになった方が楽しいと思いますので、すぐに閉じて好きな音楽でも聞いてください。好きな音楽が無かったらアイカツ!かプリティーリズム・レインボーライブの曲がおすすめです。聞いてくれ、頼む。
・思ったより長くなった、一番言いたいことは最後に書いてある

という感じです。何卒宜しくお願いします。以下本題に入ります。

さて、ツイッターでは去年から入院しただの、通院してるだのボチボチ書いておりましたので症状を見てハテこれは…と思った方もいらっしゃったと思います。
端的に病名を先に書いてしまうと、私は現在大腸がんです。
ステージは4、肝臓に転移が認められた状態です。
一般的には5年生存率は19%だそうです。
文字だけ見ると怖いですね、聞いた時は受け止められずに毎日ずっと泣いてました。
ちなみに、私は余命聞いてません。聞く?って言われたけど怖くて聞かなかったんですよね。今から思うと聞かなくて正解でした。
発覚した時は大腸の腫瘍がバラバラと散った状態で、大腸カメラも入らず、このままほっとくと腸閉塞になるよという所まで進んでいました。手術がうまく行って大腸の方はもう全然大丈夫で、肝臓は左右両方に腫瘍が散っていたので抗がん剤を使って腫瘍のサイズを小さくし、半分肝臓を切除して、まだ残っているがん細胞を抗がん剤で治療しております。
先生曰く、本来ならば完全に取り切れる状態でないと手術は行わないのだが、若いので耐えられそうだったから手術するわ〜って事でイレギュラーな治療順になりましたがおかげさまでかなり良くなりました。
がんが発覚するまで〜してからの細かいところは今度ゆっくりと順を追って書いていこうと思います。
なぜならそれ以上に今言いたいことがあるからです。

先ず、がんに関する医療は皆さんの思っている以上に進んでおり、下手な民間療法に手を出すのは(個人的には)オススメできないという事です。
私も発覚した直後、抗がん剤治療が不安で仕方なく、民間療法(温熱療法や食事療法、ツボ押しなど)の資料を読み漁りました。
大概どの資料も「がんが治る!生き返る!ステージ4でも大丈夫!」とか書いてるんですよね。こわ。
当事者としては飛びつきたいくらいおいしい文言のオンパレードでした。
ですが、私と家族の出した結論は「現代医療を信じて標準治療を最優先、それでも治らなければ民間療法も検討」という事でした。
何故かというと、かかっていた病院ががん専門の病院だから症例をしこたま見ているだろう、経験に勝る治療なしという事と、外科医と内科医が連携して常に最良の治療方法を探ってくれていたので信用しても良いだろうという2点が決め手でした。セカンドオピニオンするまでもなかったです、ありがたいことに。

しかし困ったことに、私の実家族が先程の民間療法信者だったのがかなりの心身的負担になりました。
私は母が昔から苦手で(後日詳しく書きます)、いわゆる毒親に該当する人物です。とはいえ、沢山恩はあるので無碍に出来ないのが今回すべて災いしました。
初回の入院時は絶対に来てほしくなかったのでリアル実家には病気を伝えていませんでした。退院後、流石にそろそろ伝えないとまずいだろう、という事で伝えた直後両親から「抗がん剤はやめろ!毒だ!」「有機野菜を食べろ!はちみつが最高だぞ」「体を温めろ!全ての病気は冷えから来る!」とまあ頭ごなしの否定から入り家にノーアポピンポンで毎週謎のドリンクや温熱パッドを持ってくる始末。しまいにゃ自分とこの宗教の本も持ってこられて生きた心地がしませんでした。
本当に、メンタルがバキバキになって両親が原因で死ぬかと思いました。

ネットでがんをカミングアウトした患者さんに、必ずと言っていいほどこういう人現れますよね。抗がん剤は毒だって決めて掛かる人。
なんでですかね、両親を抗がん剤に殺されたんですかね。
多分そうなんでしょう。お辛かったでしょう。

確かに抗がん剤は副作用がものすごくキツイです。
少しでも体に変調が見られるとすぐ投薬中止になる位、投薬に関しては慎重になるものです。
副作用に関しては出る出ないが人によって全然違うので、必ずしも安全なものという印象は苦しんでいる患者を見ると思えないのは、分かります。
なんせ私が今2週間に1回抗がん剤キメてヒーヒー言ってますから。
しかし、副作用を緩和する薬もありますし、お医者さんに相談すれば休薬も可能なものです。
ご年配の方は中々症状を伝えにくくてお辛い事も多いでしょうが、私くらいの年齢であればセルフケアをしっかり行って、何が辛いのか、前回とどう違うのかを伝えれば調整できます。
ナメプしてケツのセルフケア怠った結果、今めちゃくちゃ痛い痔を患っているので、反省して毎日お尻に優しくしています。
うちの病院は必ず主治医の待ち時間に看護師さんに何がどう辛いのか、と伝える機会を設けて下さってます。
そこでこちらから欲しい薬を伝えたり、症状を事前に伝えて先生に薬の相談もしてくれます。
病院だって人を殺したくて開いてるわけじゃないです、看護師さんもお医者さんも医療に関係する人殆ど全ての方はものすごく優しいです。
優しくない人もたまにいますが、毎日罵声ぶつけられたり嫌な顔されたらそりゃやる気も無くなりますわな。
うちの病院は老人多いので、入院中に罵声飛んでるのをしょっちゅう聞いてました。大変だよね、それでも笑顔の皆さんを尊敬します。
だから、病院にかかるこちら側だってそれなりに心開かないと良い医療なんて受けられないと思っています。

余談になりますが私が一番つらかったのは、一番効く(可能性が高い)けど一番副作用がキツイ、オキサリプラチンという薬でした。
メインの症状は手足のしびれ、冷たいものが持てないなど。
投薬後1週間位は冷たい物を持ったり飲んだりするだけでしびれがジーンと来て、ひどい時は涙が出た瞬間にしびれが来て眼の前がブラックアウト、何も見えないという事もありました。その時はほんと焦った…
投薬を重ねていくと症状が酷くなる事と、アレルギー反応が出る可能性があるので1ヶ月前から投薬終了、するととてつもなく楽になりました。
ぬるいジュースですらしびれてたのに、全然楽!すごい!飲み放題!
複数の薬を点滴してるので、これがスーパー効いたよという結果はわからないのですが、少なくともオキサリプラチン投薬中は明らかに数値がどんどん良くなってました。私の場合は。
抗がん剤は辛くて辛くて、仕方なかったのですが、私の場合は目に見えて腫瘍が小さくなっていったのと効く薬は副作用出て当たり前だよねという割り切りで何とか乗り切っています。
抗がん剤を使った治療を標準治療と呼ぶらしいのですが、なんで標準と称されているのか、保険を使って国のお金でクソ高い治療が安価で受けられる様に整備されているのか、そこを一切見ないで一発10万の治療や、本人の意思と反した治療法をさも正しいかのように伝えてくるのか、ほんとにわかってんのかお前ら!!!と言いたいです。

がんは怖い病気ですが、標準治療に勝るものは無いと、体験から皆さんにお伝えしていきたい所存です。
あと、民間療法をオススメして来る人はその人に現物とエビデンス用意した上で、私が全部お金出しますから試してくださいとせめて言えるようになろうな。
受け取るかどうかは本人次第ですが。
民間療法全てを否定しません、それは本人にとって救いになるかもしれないから。
でも、民間療法を推奨する人は、弱い心に漬け込んだような商売じゃなくて、きちんと治してあげたいという心で接していればそれはいつか本物になるかもしれませんね。知らんけど。

民間療法つながりで、無農薬野菜や無農薬野菜ジュースを飲むべき、コンビニやスーパーで売ってる化学調味料は毒だ!って言ってる人たちに言いたいのは、少なくとも私は副作用で味覚障害になってるので化学調味料の入った食事を摂取する事で生きる力を貰っております。
味濃いめじゃないと全然味しなくて砂食ってるみたいなんですよね。
コーラ大好き!!!めっちゃカロリー高いから!イエー!!!!
ポテチも好き!!!カロリーめっちゃ摂れるから!!
ご飯が食べられない時はやむ無しでお菓子やドリンクからカロリーを取ったり、介護食でカロリーを得ています。一応サプリ併用で。
化学調味料をガツガツ摂取している私のがんは悪くなるどころか腫瘍マーカー値(スーパーざっくり言うと体のがん細胞の量を示す値)もどんどこ下がっており、お医者さんもびっくりの標準値近くまで下がってます。
こういう人もいるんで、必ずしも化学調味料が悪だと決めつけるのは少しお考えになったほうが宜しいですよ。
ここで書き添えておきたいのが、無農薬野菜を心をこめて栽培していらっしゃる皆様は本当にすごいと思います。無農薬野菜を否定する気は一切無いです、美味しいし。投薬始まった直後はちょくちょく購入してお世話になっていましたし、今もお財布に余裕のある時は買わせていただいてます。
ただ、そういう人達の心を踏み台にして自分勝手な理論を振り回す人が嫌なだけなんです。

もし、身近な人や自分が がん と診断されたなら、まずは焦らないでください。
自分ががんになったら、現在の状況を時間が掛かっても冷静に受け止めていき、何が最良なのか、治療以外に何がしたいのかを少しずつ積み重ねてください。
がん患者が自分の症状を受け止めきるには2ヶ月かかるといいます。
実際私も2ヶ月くらいで何とか状況を受け止めることが出来ました。
それまでアホみたいにべそべそ情けなく泣いてました。でも、涙が止まる日が来ます。きっと大丈夫。ダメなら色んな人に恥ずかしくとも泣きつきましょう。
ツイッターなどで身近な方が がんです とカミングアウトされていらっしゃったら、たくさんなんてこと無いお話や御本人が好きな作品語りにリプライしたり、お祈りしてあげてください。
頑張ってください、はなるたけ避けた方がいいかもしれないですね。
なんせがん細胞追い出すために体がすでに毎日頑張ってますから。
本人がカミングアウトするだけでものすごく頑張ってますから。

取り敢えず、言いたい事だけ書くつもりが色々と回り道をしてしまいました。
要するに
・民間療法が絶対の正解なわけじゃない
・身近な人が病気になったら寄り添ってあげてね、がんばってはやめてあげてね

の2つが言いたかったのです。
あまりにも患者さんに対しての押し付けがすぎるツイートをしょっちゅう見かけて毎回ふんごー!って怒ってたんですが、せめて私の事を知って頂いてる方にはどうかもう少し冷静でありますように、の願いを込めて文章をしたためた次第です。
そこに到達するまでに自分語りが過ぎてしまったのですが、実体験から基づくお話という事でご容赦くださいませ。

先々の病気の経過もふくめ、過去のこともいつかの将来の為に、少しずつ書いて行こうと思います。
今度こそは脱・三日坊主。

ちなみに、減薬の効果もあってイベントとかにちょこちょこ出店出来るようになってまいりました。
元気になってきてます。ほんとに。
外が暖かくなったら、バーでの占いとか、なんとか、呼んでくださいませ。
DJはまだきついかな…ラウンジDJくらいなら…!
雪降ってる間は寒いしインフル絶対嫌なので基本冬籠りしてます。

お読みいただいてありがとうございました。



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