
メルカリ、広告事業「メルカリAds」を本格開始
フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリは、広告事業「メルカリAds」を本格的に開始しました。本記事では、その概要や背景、今後の展望について詳しく解説します。
メルカリAdsとは?
「メルカリAds」は、メルカリ内で展開されるクリック課金型広告です。検索結果画面に、検索キーワードに応じた広告を表示できる仕組みで、今後は掲載面の拡大も予定されています。
配信方法
メルカリAdsには、大きく分けて以下の2種類の配信方法があります。
1. オフサイト広告
外部のECサイトへ誘導する広告で、以下の2種類が用意されています。
Product Ads:商品データフィードを活用し、通常の出品情報と同様の形で広告配信が可能。主にEC事業者向け。
Infeed Ads:画像やテキストクリエイティブを入稿することで、広告配信が可能。業種を問わず活用できる。
2. オンサイト広告
「メルカリ」内の検索結果画面において、「メルカリShops」の商品を優先的に表示する広告商品。
メルカリユーザーは他のECサイトに比べて利用時間が長い傾向があり、検索キーワードや興味関心に基づいた広告配信により、ユーザーが求める商品との出会いの機会を拡大できます。
広告事業参入の背景
日本の総広告費は年間7兆円を超え、そのうちインターネット広告は3兆3,330億円(全体の45.5%)を占めています。特に、小売企業が顧客データを活用する「リテールメディア」が急成長しており、EC事業者による広告事業への参入が加速しています。
国内におけるリテールメディア広告市場は、2024年には4,692億円、2028年には約2.3倍の1兆845億円に拡大すると予測されています。この市場の成長を背景に、月間2,300万人以上が利用するメルカリも広告事業に参入し、市場でのポジション確立を目指します。
ユーザーにとってのメリット
メルカリのユーザーアンケートによると、多くのユーザーが「モノを売ったお金で新たに欲しいものを購入する」「趣味を充実させる」「メルカリでしか買えないものを手に入れる」といった目的で利用しています。
メルカリAdsを活用することで、
ユーザーは「欲しいもの」に出会いやすくなる
事業者は購買データを活用した効果的な広告運用が可能 といったメリットが生まれます。
今後の展望
メルカリは、広告事業を通じて、ユーザーの利便性向上と企業の広告効果最大化を目指します。今後もさまざまなパートナーと連携し、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションの実現に向けた取り組みを進めていく方針です。