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当てもなし秋宵飲み込むはぐれ雲
季語:秋宵(三秋)
あてもなしあきよいのみこむはぐれぐも
ちょっと散歩帰りに閃いたので本日の二句め。明日に取っておこうという発想はありません。明日は明日の予定がある。はず。
ちょっと寂しい句です。「秋宵」は「秋の日暮れまもない頃。落ち着いた雰囲気ながら寂しくもある」という意味の季語です。句全体も寂しくならないとバランスが取れません。
リズム重視で語順を決めたので、一瞬意味がわかりづらいかもしれません。わかりやすい順番に直すと以下のようになります。
はぐれ雲当てもなし秋宵飲み込む
この先の当てもわからない、はぐれ雲を秋の闇が飲み込んでいく、といった意味になります。
「はぐれ雲当てもなし」は、将来に不安を持つ人の暗喩です。「秋宵飲み込む」は日が暮れてはぐれ雲が見えなくなっていく様子を描写しました。
人間たまには、あるいは常に、将来に不安を抱えているものです。そういう普遍的な悩みを詠んでみた、ということで。
ちょっとイメージの違う句かもしれませんが、わたしは元気です。スキ・フォロー・俳句のアドバイスやお叱りなどいただれば、大変光栄です。
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