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ウサギと楽しく暮らす50の方法13巻(25)
25、この子の子孫が欲しい(メスの子育て)
その気持ちもよくわかります。しかし、決して簡単なことではありません。ご自身が飼われているのがオスかメスかで大きく苦労が変わります。
オスは種付けしてしまえば終わりですが、メスは妊娠、出産、子育てというイベントが待っています。この大イベントについて、ウサコの例を参考にしつつ、紹介します。
オスは種付けしてしまえばと書きましたが、ウサギの交尾は本当に一瞬です。大人のウサギを同じ場所で遊ばせるのは、絶対にNGです。ただ、オスメスの性格によっては、カップルが不成立の場合もあります。それでもブリーディング目的で子供が欲しい時など、人がメスを押さえつけてオスをけしかける場合もあります。
妊娠中は気も荒くなり、これまでのようになつかなくなくなります。そして、出産が近くなると子どもを産み育てるための巣作りを始めます。
材料は牧草や自分の毛。メスは顎の下に肉垂といってマフラーを巻いたようにふっくらした場所があります。そこの毛をむしって、ふかふかのベッドをつくります。材料にも栄養にもなる牧草は豊富に与えてあげましょう。
ただ、偽妊娠という子供ができた気分になっているだけというケースがあるので過度に期待はしないようにしましょう。偽妊娠のときは巣を作ったらおしまいです。
出産はいつ始まるかわかりません。早朝が多いと書いてある本もありますが、ウサコは夕方でした。ほかの仔は早朝だったので、結局はよくわかりません。ただ出産が終わってもまだ気の荒さは抜けません。
赤ん坊も見たくてしょうがないと思いますが、人の匂いがつくと育児放棄をするとも言われています。毛もはえておらず、目も開いてません。毛がない、ということは寒いということ。数匹で固まり合って暖をとります。または巣のなかにもぐりこんで暖まります。ウサコは6匹出産したので、積み重なるようにくっついて暖め合ってました。
以下は大変貴重な生まれて数時間程度の写真です。肌の色が違いますが、生えてくる毛の色が変わります。ピンクの子はおそらく白。黒にピンクが混じった子はブチ模様になると思われます。
ちぃかめさんによる写真ACからの写真
ほとんどの時間赤ん坊は巣でゴロゴロして、母ウサギはなにもしません。決まった時間に母乳を与えるだけです。1日に1、2回です。
ウサコは初日は早朝と夜9時頃に母乳を与えていましたが、以降は夜9時だけでした。ドキドキはしますが、人ができることはなにもありません。母と仔のじゃまにならないように、そっと見守るだけです。
1週間もすれば、毛が生え始めて目も空き、耳もピンとしてウサギらしくなってきます。それまでは、ぶっちゃけ、ふっといソーセージのような見た目です。
そららさんによる写真ACからの写真(1週間くらい)
2、3週間で仔ウサギらしくなります。たぶん一番かわいい頃でしょう。
サーモンランさんによる写真ACからの写真 (2〜3週め)
こちらも写真ACさんより
ちょっとお仕事には早すぎるかなという印象もあります。3週目くらいかな。あと、1、2週間で母離れです。この直前から、巣から出て自由に動きはじめます。行方不明にならないように気をつけてください。まじで。
仔ウサギ専用ケージを用意して、幼年期用のペレット、細かい牧草、給水器をセットして独立の練習も始めます。
母乳のときはどうするかですって?
時間が近づくと母、仔ともにそわそわし始めるのでケージの戸をあけてやってください。あとは勝手にやってくれます。
仔ウサギが大きくなると母乳をあげるのは大変そうです。4本足でぐっとふんばり、お乳にむしゃぶりつく仔ウサギに振り回されないように耐えるウサコは実に頼もしかったです。
この頃は子育ては母に任せて、人には大事な仕事があります。
本質的に内向的で自分勝手なわたしですが、世の中には奇人もいるものだなぁーと面白がってもらえると、ちょっとうれしい。 お布施(サポート)遠慮しません。必ずや明日への活力につなげてみせます!