爆笑問題 太田さんの話①
なにやら巷で太田さんの発言が世間を騒がせたり騒がせなかったりしている。
カーボーイで太田さんが語った
「人間は全員、自分を一番大切にする権利がある」
という言葉。
この時に太田さんが、同じ芸人としての立場について語っていたことから「自分を守るための休止をした松本さんへの擁護、果ては性加害の容認」と捉えた人が一定数いたので、すごくモヤモヤしていた。
私はこの「全員」には「被害を訴えた人」も含まれていると思っていたので
「被害を訴えることで、その人自身を、その人の精神を守ることができるなら、それは責められることではない」という意味だろうと解釈し、自分を大切にすることを肯定してくれる考えは、違う誰かも救うだろうと思った。良い言葉だ。全世界に届け。
しかし、カーボーイの切り取りネット記事の見出しは「松本さんへのエール」だけが中心になっていて、なんだかねじ曲がって伝わっていることにに非常にモヤモヤしていた。
どうしてこうなった?田中さんもっと怒って良いんだぞ。
そんなこんなで迎えたサンジャポの太田さん。
今度は改めて「被害を訴えた人」のこともしっかりと伝えられていて、太田さんの考えが少しでも多くの人に届いたのかなとホッとした。
と、同時に思う。
太田さんはずっと変わらない。
太田さんの「弱い人たちに寄り添う姿勢」はずっと変わらない。今回の松本さんの件が同じ芸人だから寄り添って語っているのではない。 東京オリンピック閉会式での小林賢太郎氏に対しても、統一協会の問題に対しても、凄惨な事件を起こした犯人に対しても、ずっとそうだ。 弱い人たちの立場になって考え、弱者の思いを代弁し、寄り添う言葉をかける。 太田さんは否定も肯定もせず、ただそれを「語っている」だけ。太田さんの語る「正しさ」は、=大多数の人が思うことではなくてそれぞれの立場で個々に生まれる、その時々での最適な考えのことだと私は思っている。
情報番組は「答えを求める人」「白黒はっきりさせたい人」が多く見ているからこそ、"答え"を求める人にとってサンジャポの太田さんの発言は「話が長い」「結局何が言いたいの?」という印象になってしまう。
太田さんは明確な答えを出しているのではなく、寄り添う言葉を、考えを述べているだけだから、太田さんが伝えたかったことと違う解釈はそれぞれに生まれてしまうかもしれない。
太田さんの言葉は、太田さんの言葉を聴こうという人にしか届かないのが、とてももどかしく思う時がある。
爆笑問題カーボーイは太田さんが自由に「語る」場所なので、そういう意味でカーボーイの発言は届きやすいのだと勝手に思っている。「語る」ためにはサンジャポは時間が足りない。
いつもはサンジャポの言葉をカーボーイで補足することが多かったから、今回はめずらしく逆のパターンだった。
長々と書いてしまったが、念のため言っておきたいのは、私は太田さんを神格化したいわけではない。太田光スゲーの信者であると伝えたいのではない。多くの人に太田さんのことをもっとよく知って欲しいだけである。
私も「太田さんが絶対に正しい」と述べているのではなく「太田さんについて語っている」だけである。
太田さんは「全部間違ってる」と言われたこともあるからね。
続きがあればまた今度。
結びにひとつ。
ドラえもんの「のびたの結婚前夜」という話に私の好きな台詞がある。
しずかちゃんがのびたと結婚する前夜にマリッジブルーになってしまい、結婚をやめようとする。そんなしずかちゃんに対してしずかちゃんのパパはこう伝える。
まさしく太田さんにぴったりのセリフだなぁと勝手に思う。
太田さんは愛に溢れる人だ。人が好きで、笑いが好きで。
太田さんを信じることで幸せになれる気がする。
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