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水沼元輝騎手、9か月の騎乗停止

調整ルーム内でスマートフォンを利用した水沼騎手に、9か月の騎乗停止処分が下りました。

規則を守らなかったゆえ、罰則は当然のこととしても、昨年の大量発生時には30日間で済んだものが今回は9か月。なんの違いがあったのでしょうか?

私はこれまでも書いてきたとおり、この規制には疑問を持っております。公正確保が前日の調整ルーム入りとスマホ利用の禁止でできるとも思えず、なんなら調整ルーム入りまでに全てのやり取りを済ませておけばいくらでも八百長ができるわけですし、パドックで伝達者が赤い帽子なら決行、青い帽子ならやらないという事前の意識合わせだってできるわけです。調教師、厩務員とグルになっていればパドックや地下馬道でいくらでも会話できますし、なんなら野球のようなブロックサイン、狼煙、ホラ貝、伝書鳩などいくらでも手段はあるわけですよ。伝書鳩とか言って、ふざけてるのかという意見もありそうですが、やろうと思えばできるわけで、その可能性を無視する方が公正確保に影響あるんじゃないですか?

少なくとも、昨年来、中央地方あわせて10人くらいが不正利用で罰則を適用されているわけですが、多分、これからも出てきますよ。ましてやスマホはもう生活の一部なわけで、固定電話とはレベルが完全に違います。もっと実態に合わせた規制にしないとダメです。

あるいはこんなのはどうでしょうか?
騎手はJRAが用意した城壁に囲まれた地域に住んで外部との接触は完全に禁止。塀の外に出たいときは許可制で、自分では外すことのできないGPSを装着し、マイク装着で壁を一歩出た瞬間から全ての会話を録音されチェックされる。これなら公正確保も完璧でしょう。

性悪説によるのであれば、これくらいは必須。中途半端に性善説で中途半端に規制しているのは無意味ではないでしょうか。

もちろん、八百長など論外ですが、見せかけの規制でファンを満足させるのではお役所仕事と言われても文句言えません。私は事前のしょうもない規制よりも、おこしてしまったら即クビくらいのほうが抑止力あると思ってます。

ちなみに、大井競馬所属の和田譲治騎手が騎乗停止に加えて、自主規制で騎乗を控えるみたいですが、これは無駄ですね。主催者が10日間と言うのであれば、それ以上は要りません。また、主催者が違うとは言え、水沼騎手が9か月で和田騎手が10日間の違いはちゃんと説明してもらいたいとは思います。

(了)

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