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【お疲れさまでした】ラグビージャーナリスト小林深緑郎さんを悼む

今回はラグビーのネタ。

JSPORTSの中継などで存在感を見せていた小林深緑郎さんが9月1日に亡くなりました。享年75。2年くらい前から解説の際の声の張りだとか、映像に映った時のこじんまり感が気になっていたうえ、最近はあまり出てこないなと思っていたところに訃報。残念です。

実は小林さんはラグビープレー経験がない解説者でした。もともと海外で仕事をされていた関係で言葉が堪能だったり、人脈が豊富だったりしていたようで、まだ海外の情報を得ることが難しい時代から情報通として知られ、雑誌にコラムを書いたりしていたようです。今ではネットでいろんな情報を得ることができますが、やはり関係者に食い込んで得た情報は密度が違いますからね。そこが小林さんの味だったんではないでしょうか。詳細は下記の村上晃一さんのコラムを読まれたし。

ところで、なんとなく、その競技のプレー経験がない解説者は違和感があるように思いますが、F1を日本に根付かせた功労者の1人である今宮純さんもF1ドライバーの経験はありません。しかし、小林さん、今宮さんに共通するのは、その研究熱心さで経験不足をカバーして十分に仕事をしていた点です。当然、経験者にしか分からない話は経験者に軍配が上がります。ラグビーでも大西将太郞さんの解説は小ネタ、情報、経験値が織りなす一級品だと思いますし、フジテレビがまだ地上波でF1中継をやっていた頃の鈴木亜久里さんの解説は分かりやすかったですが、十分な研究をしていれば、それに負けない解説もできるはずです。そもそもこのnoteの主題である競馬においては、解説する記者のほとんどが馬に乗ったことすらないでしょうが、しっかり調べて解説しています。それと同じで、プレー経験のない人が解説しても問題ないはずです。まあ、競馬記者はギャンブルという競馬にはドップリ浸かっている人たちですが。。。

という意味では、野球やサッカーなどでもプレー経験のない解説者が出てきてもおかしくないですよね。既にいるのかもしれませんが、そんなのも悪くないかもしれません。いや、飲み屋の同じくらいの話しかしない解説者に比べれば、格段にいいのかもしれませんよ。

さておき、小林さんには日本のラグビーを盛り上げていただきありがとうございましたと感謝しかありません。ご冥福をお祈りします。

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