課題・終わった

医師国家試験が終了後、合格発表を待たずして、僕は泣いていた。

嬉しさでも悔しさでもなく、「終わった」と、ただ安堵したからだ。

もう、縛られず、勉強しなくていい。

もう、点数を心配しなくて、勉強しなくていい。

そして「終わった」には、自分や友達への、感謝の気持ちも含まれていた。


実習を含めた、医学部5年生からの2年間は、
勉強に対する向き合い方をじっくり考えた期間だった。

まず、全てが「課題」とは?、から始まる。

「課題」には、「課題」の構造・ボトルネック・矛盾することが、
キーポイントとなることが多い。

当時の僕にとっての「課題」とは、
“無理せず、勉強するには、どうすればよいか?“

僕が考えた結論は、
画像にしてみる、昨日学んだことを説明する、1日1つ学ぶことだった。

今も実行しており、「課題」を十分考えることができる、
環境に恵まれている。

毎日の「終わった」には、充実感と、
自分と家族への感謝の気持ちを感じている。


人は課題を定義するステップを怠り、解決策に飛びつくことが多い。

シーナ・アイエンガー

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