エビングハウス・1つ
「エビングハウス」の忘却曲線。
デートの帰り道、話題に出してみた。
その時代、まだメジャーではなかったこの考えを
気になる女の子に、共有したかった。
反応を見たかったのかもしれない。
当時、専門医試験前で、
勉強を効果的に行うため、
この法則を意識していた。
どこか、頭の隅にあったのだろう。
そして、その子は、
「エビングハウス」に興味を持ってくれた。
人間は、
1時間で、約1/2、
1日では、約1/4しか、覚えていない。
でないと、キャパオーバーとなる。
重要なことは、
忘れることを認め、
覚えるべき「1つ」を見つけること。
同じ帰り道を通りながら、
大切なことを、思い出した。
あの時、妻に忘却曲線を話してよかった。
忘却は、よりよき前進を生む。
フリードリヒ・ニーチェ