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3人の自転車おじさん

我が家の周辺には自転車おじさんが3人いる。
50前のおばさんに「おじさん」と言われたくないかもしれないけど、
お兄さんでもおじいさんでもなく「おじさん」だから仕方ない。

3人のおじさんはいつだって自転車と一緒だ。
ご近所の色々な場所で、様々な時間帯にお見掛けするのだけれど、
いつも急ぐでもなく目的があるでもなさそうにふらりふらりのんびりと
自転車をこいでいる。
なにをしているのだろう?どこかにいくのだろうか?
あまりにランダムに頻繁にお見掛けするので気になって仕方がない。

おじさん1

ひとりめのおじさんは金髪長髪。細身で丸めがねをかけているので
「ジョンレノンさん」と呼んでいる。
ジョンレノンさんはあちこちを自転車でふらりふらり。
時々止まって、荷台でノートパソコンを開く。
お年寄りが多い地域なので、このご時世、怪しい人物かと思われそうだけれど、ジョンレノンさんは7,8年前からずっとこんななので、
たぶんその手の怪しい人ではないのだと思う。

おじさん2

ふたりめのおじさんはおじさんとお兄さんの間くらい。
そしてこちらも長髪。くせっ毛。
このおじさんは自転車のスピードがおじさん1,3に比べて早い。
若さだろうか…。早いけれど、目的の場所に向かっている感じは
しない(勝手な想像だけど)。
彼は時々、公園で休憩する。そして休憩中はベンチに腰掛けて
いつも大きな声で電話をしている。
だれと、どんな話をしているかはわからないけれど、いつも楽しそうに
笑って話をしているので、たぶんオレオレ詐欺の電話とかではないと思う。
ちなみにこのおじさんのことは「テレフォンさん」と呼んでいる。

おじさん3

最後のおじさんは、ほかのおじさんと違うのは目的をもって自転車で
ふらりふらりしていること。いつも自転車のかごに戦利品が入っていて
あちこちの資源ごみ収集場所から使えそうなものを探しているようだ。
おじさんが探しているのは母ではないけれど、
いつも探しているので「マルコさん」と呼んでいる。
あ、もちろんマルコさんも長髪。そしてくせ毛。
先日、ワンコの散歩をしていると偶然マルコさんが家から出てくるところに
出くわした。マルコさんの家は結構大きな一軒家で、
家の周りにはマルコさんの戦利品が無秩序ながら、放っているわけではなく
程よい具合に並べられていた。

アン・シャーリー節

本当にどうでもよい話をしているけれど、今ちょうど「赤毛のアン」を
数十年ぶりに読み返していて、アンのネーミングセンスに刺激を受けた。
赤毛のアンを読みながら「わたしももっと素敵で心躍る名前をつければよかったなぁ」と、3人の自転車おじさんのことを思い出したので、どうでもいいけれど書いてみた。
長文失礼しました。


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