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これがアパート経営の真実!?

さて、今までは自分の構想をポジティブな視点で語ってきましたが、今回は逆にネガティブな論点で語りたいと思います。というのも、我が家では事業としてアパート経営の経験があり、なかなかに苦労もしてきたからです。決していいことだけじゃない、むしろ残念な結果になったアパート経営の事例をご紹介しましょう。
※実際には事業は夫が全て担っていたので私はその話を聞いただけ、また昔の話も含まれるのであいまいな部分も多いです。ご了承ください。


夫が義父からの相続で継承した事業の中に、アパート経営がありました。昭和のバブルの頃に建てられた4部屋の賃貸アパート。駅からは徒歩2~30分という立地で自宅からはかなり離れています。駐車場はありません。

建てた当初は今とは景気も全然違いましたから、それなりに客付けも良かったと思います。でもその頃は土地代が今とは全然違ったでしょう。不動産は右も左もバブリーでしたからね。義父が亡くなってしばらくしてから、義母がボソッと「お父さんは不動産屋に騙されたようなものだ」とつぶやいたのが忘れられません。

ですが、相続した頃(今から20年前くらいです)にはもう、空き室があったと思います。でもまだ借金は残っていましたので、夫は返済を続けていました。

しかしそこから10年、15年と経つと、メンテナンス費用も突発的に発生し続けますし、やれ雑草が伸びただので管理もそれなりに面倒でした。もちろん管理会社には入ってもらっていましたが。
そんなこんなで住人は減る一方でしたが、さすがに築年数も増していくと新しい入居者はなかなか現れません。私は詳しくは聞いていませんが、生活保護者の入居などもあったようです。

そしてついに起こってしまったのが、「入居者の孤独死」でした。幸い発見はそんなに遅くはなく、家族とも連絡が取れたので大事にはならなかったのですが、やはり直面するとかなり動揺しました…。
「ポストに新聞や郵便物が溜まっている」と連絡があったのですが、管理会社の人と夫とで現場には向かったもののどっちが先に入るかでモメたらしいです…。

そして一番の問題だったのが、やはり入居者による家賃の滞納です。期日までに払えない理由はあるのでしょうが、こちらとしては収入を見越して会社の売り上げを立ててますからとても困ります。時間と共に滞納額は膨れ上がりますし、こちらとしては本当に払ってくれるのかどんどん不安になり…。
この時はまだ保証人と連絡が取れていたので、少しずつではありますが滞納は解消されていきました。

しかし、しばらくすると、とうとう保証人とも連絡が取れないという事態に陥りました。そんな中で更新時期を迎え、いや更新どころじゃないということで契約は打ち切られたわけですが、そうすると部屋を引き払ってもらわなければなりません。次の入居者を入れるにしても、部屋に荷物が残っており法律上その所有権はありませんから、勝手には処分できません。

仕方なく弁護士を頼みました。相手方の住所がわかったので期日を宣告して約束を取り付けて、その期日も守られずさらに催促して、最終的には夫も立ち合いの元なんとか業者に引き払ってもらい…やっと片づけたそうです。

そして残った住人は1人のみ。さすがにこのままでは…ということで、業者に1室をリフォームしてもらい、入居者を募集してみました。さて入居者は現れるか否か…というところで、全体に影響する深刻な雨漏り問題が発生。。これを直すにはまたかなりの投資が必要ということになってしまいました。

さすがにここにきて、夫ももうダメだと思ったのでしょう。アパートの売却を決めました。地元の不動産屋に話を持って行ったところ、残りの住人には退去してもらい、更地にするところは先方がやってくれるということで話はまとまったようです。退去勧告には時間の猶予が必要ですから、それなりに時間もかかることになりました。

結果としては借金はすべて返せたものの、メンテナンス費用から弁護士費用に至るまでそれなりにかかっていますし、このご時世では売却代金もしれたもの。結論として夫は「もうアパートはいいや」となるのも、無理はない話なんですね。


私が構想しているアパートの場所とは立地が全然違うとはいえ、これからの時代に何も考えずに建物だけ建てても、最終的にこういう結果になる可能性は大いにあると思います。同じ失敗を繰り返して「負動産」にするわけにはいきません。これからの時代に必要とされるものを、本気で考えていくつもりです。

今回は以上です。この残念な事例が参考になったよ、という方はぜひスキのボタンを押して行ってくださいね。全然好きになれない話だとは思いますが笑。

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