vol.10 『ディベロッパー企画』と『小説』について語ろう!
(今回は前回に続いて、『ディベロッパー』をお話の中心に添えております。)
そんな訳でディベロッパー企画。
今回はその『企画』自体を、色々考えたいと思います。
と、その前に。ひとつ告白をしなければなりません。それは私が『基本的には小説は読まない人』という事実ですw。えぇぇ〜〜っ!?ww
そうなんです。偉そうな事ばっかり言ってますが実は私、テキスト、特に物語系のおはなしを読むのが(主に時間が掛かってしまうのが理由で)苦手でして、TLに流れている小説とかはほとんど読めていなかったりするんですよねぇぇぇ!
ええ、ええ、ごめんなさいごめんなさいw。もうその時点で私が何を言おうと『何をか言わんや』状態であることは百も承知ですが、それでもこの立ち位置から話を始めたいと思っておりますw。
でもね、こうは言ったものの、実はそういう人って多いんじゃないかなーと思うんです。
フォローはしていても、それらコンテンツ全てを見れる訳ではないし、そんなに時間がある訳でもないと思うんですねー。もちろんフォローさせてもらった方のコンテンツを全て見たいのは山々ですが、全部読むとそれだけで一日終わってしまいますしねー。
という事で、今回は『文章を読むのが苦手な人から見た企画』として語りたいと思っています。普段『せっかく書いた小説が読まれない』と嘆いておられるという方にとって、ある意味敵といってもいいような立ち位置ではありますがw、その立場から少しでも有意義な何かを提示出来ればいいなーと思っております。
そして何より『お前の企画でも無いのに何を語っているんだ疑惑』を抱いてらっしゃる方がたくさんいらっしゃるとは思いますがw、あくまできっかけとして色々考えていきたいという事ですので、そこらへんはゆる~く構えて読んで頂けると嬉しいでーすw!
(青空ぷらすさん、許可ありがとうございましたー!)
●企画としての『ディベロッパー』
そもそもこの『ディベロッパー』という企画は、青空ぷらすさんが主催するリレー小説として始まりました。その後、なおさんが応援企画として『みんなのディベロッパー』を立ち上げ、本編終了後も『ディベロッパー ジェネシス』として未だに続いている壮大な企画となっているわけです。
私は途中からの参加ではありますが、この企画の広がり方は本当にすごいですよねー。この目次のページを見て頂けると分かると思いますが、もう全体がどれだけあるのか全然把握できませんw。
私はこの、『把握出来ない』という言葉こそが、この大きな企画での特徴をいろんな意味で表しているんじゃないかと思うんですよね。
以下、私が感じた企画の印象です。
(良い所も悪い所もあえて3つづつ出しています。)
●メリット【強み】
・二次創作物として商品化できる強み。
この場合『二次創作物』とは、『ぷらすさんのキャラクターデザインをしたキャラクターやお話を使って二次創作の作品を作るという事です。自分の作品として発表して売る事が出来るという事は、コラボに掛けた時間が無駄ではないという事にも繋がります。これってあまり注目されていない気がするけど、すごい事だと思うんですよねー。
・自分で話を自由に繋げていける楽しいコラボ感。
そしてユキノフさんやぷらすさんの安定したサポート(&悪ノリ)感w。
最初はリレー小説として始まりましたが、イラストだったり音楽だったりと、こんなに多岐に渡って広がるのもすごいなーと思うんですよね。
・フリスコ・エグザミナー・ジャパンに象徴されるチュートリアル。
本編中のタブロイド紙を模した形で始まった『新着記事』を教えてくれるこのコーナー(テキストノート)は、興味ある人にとっては本当に便利です。マガジンで収めるよりも一つのノートでまとめてくれる事で、コラボとしてのまとまりと見やすさを補完してくれてて、『こういうやり方があったんだー』と目からウロコでした。(まぁ、その分手間は掛かるんですけどね~w)
●デメリット【弱み】
・基本的に小説を読まない人にはつらい。
ええ、ええ、ぶっちゃけちゃえばそうなんですw。自分の事を棚に上げてあえて言っちゃう訳ですがw、ここの部分は結構大きい問題だと思うんですよね。
・続けば続くほど途中参加しづらい。
これも上記と被る部分でもあるんですが、小説を読まないとコラボに参加出来ない。しかも自分がその流れを悪くしちゃうんじゃないかと変なプレッシャーも生まれちゃたりして、なおのことハードルを高くしている様な気がします。
それは当然なのかもしれないですけど、長いスパンであればあるほど大変だなーと。
・全体像が把握しづらい(目次など)
一度は読んだとしても、『あのキャラクターってどんな人だったっけ?』みたいな感じを確認したい時に、膨大な文章の中から見つけるのは結構大変だと思うんです。
例えば絵を描く人にとって、あるキャラクターを描きたいと思っても『あれ?容姿ってどこに書いてあったっけ?』ってなって挫折する可能性もあると思うんですよね。(←事実を元にしたフィクションですw)
もちろん、新着情報の『フリスコ・エグザミナー・ジャパン』や、目次のページもちゃんと作られてて機能していると思うんですが、それでもやっぱり把握しづらいと思うんですよね~。
初めて訪れた人が目次のページを見て、『参加出来そう』という仕組みを取れるかどうかが、個人的には鍵なんじゃないかなーと思ったりしました。
メリットの特徴としては、やはり『ぷらすさん主催におけるきめ細やかな盛り上げ方』が核になっている部分が多いのかなーと思いました。結果的にこれだけ大きくなった企画を、ここまでサポート出来るのは本当にすごいですよね~。
なおさんプロデュースのおもてびとさんはんこを販売する時も、すぐに全ての方に連絡を取ってくれて許諾してくれましたし、目次の更新や人物相関図なども、きめ細やかに配慮されているのが分かります。
デメリットに関しては、企画が大きくなっていくと絶対出てくる部分だと思うんですよね。まぁ、当たり前といえば当たり前の話ですよね。
特に気を使われているとはいえ、目次のページですら目が回るくらいコンテンツが溢れてしまっている状況ですから、それらを全部読む事へのハードルや、後から参加してするためのハードルが高くなりすぎてしまっているのは仕方ない事なのかもしれません。
でもね、でもねーw。やっぱり常に新しい人に企画に参加して貰いたいと思うのですよ。それは企画者にとっても参加しようとする人にとっても、それぞれのメリットに繋がると思うから。
『目次を整理する(何段階かの層に分ける)』、『途中参加しやすくする為にオープンな場所での雑談場所、あるいは会議室みたいなのを作って、入りやすくする工夫をする』、『(この企画を)初めて見る人へのわかりやすい導線を作る』、『あえて公式設定を作り、責任の少ないコラボ部分をこちらから提示(例えば脇役のキャラクター募集とか)』、今考えつく事はこんな感じでしょうか。
もちろん、こういう事をするには時間が無限に必要だし、かけた手間が結果として帰ってくるわけでもなかったりするんですけどw。
それでもこのぷらすさんの、相当うまくいっているディベロッパーという企画は、いろんな部分で考えるヒントになる企画だと思いますし、誰かが企画するときにとても参考になるのではないかと思うんですよね。
私もこの企画から学んで、ディベロッパーという企画のしかばねの上を踏み進んで面白い事を考えられたらいいなーと思いました。(←なんてひどい締め方www)
もちろんまだまだ、ディベロッパーは続きますよーー!!
よろしくで~す!!
で、ですね。
これは何も、リレー小説とかコラボ企画という限定の話ではないと思うんですよ。
『小説は読まれない』と嘆いている方を結構見かけるんですが、(そして私がいうのも何なんですがw)小説という、(時間や集中力が必要という意味での)カロリーの高いコンテンツを、どうやって見る人に届けるかという部分において、『一般の人(興味のない人)に見てもらう、参加してもらうためにはどうしたらいいか』という考え方はとても似ていると思うんですよね。
『企画に興味のない人をどうやって呼びこむか』っていう部分は、それが『小説』になっても変わらないと思うんです。
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