メンヘラとは
メンヘラという言葉は、特に専門用語ではなくて、元々は匿名掲示板である2chのメンタルヘルス板によく書き込む人という意味のネットスラングだったようです。僕自身もも初めてその単語を知ったのはネット上でのことだったと思います。それが現実の社会でも聞くようになってきました。
意味としては極めて寂しがりだったり、情緒不安定で恋人や友人を振り回す言動をしたり、依存して構ってもらうためにLineをしてくるような人のイメージではないでしょうか。
「死にたい」「自分はダメな人間」などとすぐに恋人や友達にLineを送ってしまい、相手を困らせたりするようなイメージもあるのではないでしょうか。
またすぐに「死にたい」「もうダメだ」「生きていけない」といったようなネガティブなことSNSによく投稿する人というイメージもあるかもしれません。
そのほか被害妄想的だったり、精神的に病んでいたり、自傷行為をしたりする人を指して、ネガティブなイメージ、避ける人のイメージ、その人と付き合っている人が大変だよねという文脈で、或いは自身に向けて自虐的に使われることが多いのではないでしょうか。
僕も強迫性障害の症状に疲れ切っていったときは、仲良かった女の子に「もう会うのやめよう、オレみたいなヤツと一緒にいてもダメだと思う」と言って困らせたり、彼女と別れたときに本当に辛くて「死にたいかもしれない」と友人を困らせたことがあります。
また、以前付き合ってた人にも何かにつけ浮気を疑われ「もう死んでもいい!!」とよくヒステリーを起こされたこともありました。
メンヘラ的な行動をする人は実際辛いと感じているとは思いますし、感情をコントロールできないし、どうしたら良いかわからないと思っている人も多いかと思いますので、今日はその特徴やメカニズム、対処法なんてのを書いていきたいと思います。
メンヘラ的な言動をすることで何が良くないのかというと、相手を困らせることになるし、大事な人間関係にヒビが入ったり自分から人が離れていくという悲しいことが起こりやすいからです。また恋人や友人などと共依存関係になり、幸福な関係性を築きづらいと思うからです。
しかし、なぜメンヘラ的な行為や思考をしてしまうかということも考えなければならないと思います。毒親育ちで自尊心が低かったり、精神疾患を患っていたり、また日頃から自己虐待をすることで自分を痛めつけているなどの原因があるのではないでしょうか。
メンヘラと言われがちなその行動や態度は、それらの一時の対処方法として、恋人などの注目を一心に集めることによって辛い気持ちをを解消しようとする心理で起こるものなのではないかなと僕は考えています。
いわゆるメンヘラは本人がそれを変えたいと思うか、大きな環境変化などがないと変えようとは思わないと思うので、メンヘラな恋人や友達がいる人は「相手を治そう」とは画策しない方が良いかなと思います。
メンヘラのよくある特徴とその分析、対処法
1 自分は誰からも関心を持たれていないと考えたり、孤独感を感じる
僕も恋人と別れたとき、寂しくて死にそうだと感じていたことがありました。
僕の場合は酒に溺れたりしていましたが、趣味に夢中になることでなんとか誤魔化してやってきました。
これは自分に自信がないとか、自分を大事にしていないとか、自分のやりたいことが見つかっていないとか色々原因があるかと思いますが、「寂しくて仕方がない」と感じている自分に対して他者に優しく言葉をかけるように「寂しいよね」と言ってあげましょう。そんなことをする自分は変だと思う方もいるかと思いますが、「変な自分もOK」なのです。
自己虐待をしていないかを確認して、自分を大事にする言葉をかけてあげるということを習慣化しましょう。
2 自分の気持を安定させて日常を過ごすことが出来ない
気持ちが安定しないのは、何か不安なことや体調の問題、生活リズムの問題など様々な要因があることもあるかと思いますが、それ以外にも頭の中で自己虐待をしていませんか。自己虐待をしていないか確認してみましょう。
3「死にたい」「もうダメだ」などという自分の感情をSNSで発信したり、誰かに言いたくなる
本当に辛くて辛くて「死にたい」「もうダメだ、生きていけない」と感じているのだと思いますが、その気持を自分自身でわかってあげるように共感するかのように自分に言葉をかけましょう。「死にたいくらい辛いよね」「生きていけないと思っているよね」「生きていけないと思うくらい辛いよね」などと言葉をかけてあげましょう。でも、死んではいけませんし、あなたも必ず「生きていて最高」と感じられると僕は思っています。寂しさが昇華されたり解消され、自己虐待をやめれば死ぬほど辛くなったりしなくなるからです。
4 自傷行為をしてしまう
自傷行為の中には、手首やお腹をカミソリで切る、髪の毛や指の皮膚などを毟ってしまうなど色々な自傷があるかと思います。それを始めたきっかけも心の辛さから試しにやってから癖になっていたり、無意識的にやっていまうなど色々なパターンがあるのではないでしょうか。また、自傷行為をすることで心の中と行動を一致させているとか色々と心理的な原因があるかと思いますが、自身の体を大事にしていないということに注目しましょう。あなたの体はあなたが大事にケアしてあげるものです。自分の体だからといって、乱暴に扱うのはやめましょう。その行為を他者に行っていたら大変なことでしょう。あなたがあなたの体を蔑ろに扱っているのは、頭の中でしている自己虐待のせいだと思います。自己虐待をやめましょう
5 恋人や親身になってくれる人にものすごく執着する
執着していて、相手も困っていなくて、ある程度許されているならしばらく執着しても良いかと思いますが、執着してしまうという感情が生まれている以上は自己虐待をして健全な思考習慣がないかと思われますので、まずは自己虐待をやめましょう。
6 恋人や友達に対して「私のことを蔑ろにしている」とすぐに怒りを感じてしまう
まずは何よりも、自分自身で自分を大事にする習慣を身に着けましょう。恋人も友達もその人自身を一番に大事にしたり楽しいことや興味のあることを優先する権利があります。あなたを他のことより優先する義務はないことを知りましょう。同様にあなたも、自分自身を大事にすることを優先する権利があるし、それは当然なことです。誰かを優先する行為は、あなたが自己虐待をやめて、大事にする習慣が完全に身に付き、誰かを優先できる余力が出来た時に優先してあげましょう。
もし相手があなたの自尊心を破壊するような人なら怒って当然なので、離れましょう。
7 誰かと会っていたり、彼氏や友達とLineをしていないと辛く感じて耐えられない
1のことと関連していることかと思います。1を解消できるよう行動を起こしてみてください。辛くて耐えられないと思う時は、人と会う、Lineをするとかの内3回に1回は映画やYoutubeで興味があるものを見たり、ゲームを始めたりしてください。ウォーキングやランニングもおすすめです。しかし、問題は1なので1を解消することを目指しましょう。
8 嫌われてしまうのではないかと怯えやすく、また、ちょっとした態度で人に嫌われてしまったのではないかと感じてしまう
嫌われてしまうことを恐れることは当然だと自分の感情を何度も肯定しましょう。参考:自己虐待とは
いずれは「自分が誰かを侮辱したり傷つける意図はないのに、相手が自分の言動や態度を嫌ってしまったら、悲しいけど仕方がない」という思考を身に付けましょう。
実際問題、嫌うかどうかは相手の問題であり権利です。
9 自分の言うことを聞いてくれる人や、自分を裏切らない人、いつも優しくしている人とずっと一緒にいようとする。
1を紛らわすためにそうしていると思われます。1を解消しましょう。
10 優しい人やいつも言うことに耳を傾けてくれる人が、思い通りに接してくれないとヒステリーを起こしてしまう
いつも優しく自分を肯定してくれたり、ワガママに付き合ってくれていた人から拒否されたり、反論されたり、あなたの思い通りのことをやってくれない時に激怒したり「死ね」と相手を罵倒したりしていませんか。
また、「死ぬ、死んでやる」などとヒステリーを起こして、相手をコントロールしようとしてませんか。また単純に感情をコントロールできないことはありませんか。
まずは自己虐待を辞めましょう。そして、自分と他人は違う人格であることを理解することに努めましょう。
その上で、相手に冷静に伝えるというコミュニケーション技術を身に着けましょう。
11 自虐的だったり、被害的だったり感情が安定しない
これは自虐的な事を言ったり、誰かを責めてしまうということです。
「どうせ私なんて」「私を本当に愛してくれる人はいない」「私を本当に大事にしてくれる人なんていない」と発言するなど、自分を否定するようなことを考えたり、言ったり、どれだけ恋人などから被害を与えられているかを恋人にぶつけたり、もしくは周りに漏らしたりする場合があるかと思います。
「自分が辛い」と感じている感情はあなた自身で肯定すべきことです。また、他の誰かが肯定してくれたらなおさら良いでしょう。
しかし、あなたが辛いから他者が行動を変えるべきであるという思考は健全ではないことを覚えておきましょう。他者があなたを侮辱したり、あなたの人格を否定したりしている訳ではないのなら、相手の行動を変えようとするのはやめましょう。
12 自分の思い通りに他人を動かすために嘘をつくことがある。嘘とは言えなくても、正直ではない言葉で相手をコントロールしようとする。
これは少しわかりづらいかもしれませんが、恋人などに「あなたが悪いから、私のためにして」と相手を脅したり、本当は自分の願望を相手の願望であることを理由として、相手に行動を促したりする人がいます。このようなことが癖になって当たり前になっている人もいるかと思います。
「え、これの何が悪いの?」と思ったあなた、これって健全な思考じゃないですよ。健全な人間としては「私がこうしたいから、一緒にして欲しいな?」とストレートに誘う強さが必要ですよ。それがなければ、誰かを真に愛することは出来ません。もちろん、あなたの子供に対してもです。
13 SNSやスマホに依存している
SNSで投稿して誰かに「いいね」をつけてもらいたい、誰かに注目されたいという願望が強いという人もいるのではないでしょうか。自分の気持を自分の中でとどめておくのが嫌で、全部話したいという願望があったりする場合もあります。
また、スマホをいつも自分の身から離さず動画やネットを見るのがやめられないという場合もあるかと思います。自己虐待をやめて自分がやりたいこと、夢中になれることが見つからないと、これらの癖をやめるのは困難を極めます。しかし、物理的に簡単な方法としてスマホを見ないようにスマホの電源を切って玄関など、自分がいる部屋から少し遠い場所に置いておくなどの手法で遠ざける方法はあります。また、時間指定してロックをかけられるグッズもamazonなどで売っているので探してみてください。
14 恋人を甘えで叩いたり噛んだりする
これはあまり知られていないかと思うんですが、恋人を痛めつけようという意図はないのですが、叩いたり噛んだりしてしまう人がいます。
赤ちゃんや子供は親を噛んだり叩いたりすることで、自分にかまってもらったり、関心を向けてもらうことをすることがあります。これを大人になってもしていたらあなたはメンヘラです。親しいから「ちょっとくらい叩いて良い」などと考えているなら、それは多くの人に受け入れられる考え方ではないことを知りましょう。あなたも他者に優しく接し、大事にしていることを言葉や態度で伝える必要があります。それを自覚しましょう。
15 いつも体調が悪く、それを誰かにわかって欲しい。
御自身をメンヘラだと感じている方の中にはいつも体調が悪いという人も多いかと思います。なんらかの身体的な病気があったり、ホルモンバランスが崩れていたり、栄養的な問題があったり、腸内環境の問題があったり、肩こりなどが大きな原因などになっていることもあるかと思いますが、ほかにもあなたは自己否定、自己虐待をしていないでしょうか?
まとめ
自己虐待をやめて、自分を大事にするということがわかるとメンヘラの多くの特徴を解決できるのではないかと思って今回記事を書きました。多くのメンヘラと関わってきたり、僕自身もメンヘラ的な行動をとってきており、現在もメンヘラ的な思考に陥っていることから分析したものです。少しでも参考になれば幸いです。