ADHDとか。その7〜発覚してから改善されたこと〜
ADHDが発覚して、自分の中でちょっと「私障害者だし」と甘えが出てきているように感じることがしばしばあるのだけど、それでも発覚して改善されたことはたくさんある。
私自体は発覚する前がもう結構昔のことなので、失敗したことなどは忘れ、成功体験ばかり記憶している可能性があり、あとは加齢もあって昔の方が体力もあり、最近は「発覚する前の方がもっと頑張れていたんじゃないか」と思ってしまうこともある。
ADHDがわかって、改善されたことももちろんある。
ADHDは前頭葉の働きが弱いと言われ、前頭葉の働きが弱いと、刺激や情報を無意識に精査しシャットダウンしている機能が弱くなると言われている。
だから、普通の人よりも刺激に反応しやすく、散漫になりやすい。
そのメカニズムをわかってから、刺激というものの付き合い方を考えるようになった。
例えば、私はそれまで電車をよく乗り間違えることが多く、反対の電車に乗る、各停なのに急行に乗る、などなどしょっちゅう間違えては、それでなくても遅刻しがちなのに、大幅に遅刻することがあった。
東京に出て来たばかりの若い子ならそんなミスも可愛いものだが、東京にも10年以上住んでいる30代で、それはなかなか厳しいものがある
刺激という観点から見たときに、私は電車を見ると行き先も確認せずに飛び込んでいることに気づいた。
電車の行き先を確認して乗るなんて当たり前のことのように思うけど、前はそれが出来てなかった。
それでなくても遅刻しそうになって慌てていると余計に、電車を見たら反応して乗ってしまう。
今は、それが稀に起こることもあるけど、かなり減った。
本当に電車に乗り間違え過ぎるから、一時期危うく「電車乗り間違えた」というTwitterのつぶやきをNaverまとめにされそうになるレベルだったのだ(笑)。
あとは自分への過信がかなりなくなった。
それまで「なんで自分は出来ないのか?」と自分を責めていたけど、当時の私は自分を過信していた。
というか、自己への要求レベルが高過ぎたんだと思う。
自己への要求レベルが高い人は鬱病になりやすいと思う。
セルフイメージと自分が合わないことは辛い。
それが若者が鬱病になりやすかったり、就活などのタイミングで挫折感を得てしまう要因だと思う。
「自分が出来るのはこれくらいだし、これが全部出来たらいい方だよ。」など自己への要求のハードルを下げたら、物凄く生きやすくなった。
ただ、そこで「どうせ…」と思うと、どんどん怠惰になっていくし、卑屈にもなりやすいので自分をコントロールするのは、それでなくてもADHDだと難しいんだけど…難しい。
それに私は前も話したように、ピンポイントでびっくりするくらいパフォーマンスを上げられる瞬間がある。
これはいわゆる、ADHDに起きやすい過集中の状態だ。
この状態は脳内からバンバンドーパミンが出てる感覚があり、びっくりするくらい活動出来るので自己肯定感も高まる。
身体は軽いし、眠くもならない。
で、突然電池が切れたように動けなくなるのだが、この体験をしてしまうと、自分の出来るレベルがこの状態に設定されてしまう。
きっと周りも「どうしてこの前あんなに出来たのに、今日はこんなに出来ないの?」となることも多いと思うが、自分自身も同じことを思ってしまう。
特に私は、感情の認知が鈍く、頭が先行しやすいところなので、理論上ではこう出来るはずなのに、みたいなこともしばしばある。
なので現在カウンセラーの先生から「今の疲労度が何%で、あとどれくらいの作業をしたら何%になるか」を自覚する訓練をしている。
なかなか難しく、案外体力もないので、気付くと予想以上に早く電池切れしてることも多いのだけど、年齢も年齢なので、安定したパフォーマンスが出来るよう、そこの自覚から始めたいなと思う。
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