【すぷうんおばちゃんの読書感想文】子どもに金銭感覚をつける絵本(第1回目)
■子どもに金銭感覚をつけるためには??
お互いの幸せのための、物々交換から始まったお金。今、物体としての貨幣、紙幣の存在すらなくなろうとしています。
自分の子育ては今から20年ほど前のことになりますが、「子どもに金銭感覚をどうやってつければいいか」とても困っていました。実家へ帰れば、子どもには通帳に入れるだけのお年玉しか渡さず、友達が持っているゲームを欲しがっても我慢させてきました。
というのも、田舎で育ち、私は貧乏人の娘だったので、自分自身がかなり大きくなるまで金銭感覚がずれていたからです。それでも、学生時代に失敗をしながらお金の価値や使い方を学びました。でも、私の学生時代はまだまだ失敗が許される時代でした。
子育ての時代もかろうじてまだ、小さな失敗から学べる時代だったと思います。小学生の生活科の授業の中で「お店屋さん」ができたのも、まだ15年ほどのことです。「お店屋さん」では、ごっこ遊びを通して、子どもたはお金を見たり、使ったりする場面があります。
■自分で買い物をしない今の子ども
この10年くらい、だんだん受け持ちの子たち(すぷうんおばさんは元小学校教諭)が自分で買い物をしていないことに気づきました。
4年生5年生でも10円が10個で100円になることがすぐにわからなかったり、「概算」がちっとも理解できなかったり・・・。
同時に、公的な教育ではいろいろな家庭環境が背景にあるため、基本的にお金の話はしてはいけないムードがありました。きっと今も。
■自分が起業して「お金」ことを改めて考える
では、この子たちはどうやって金銭感覚や、価値を実感として学ぶのでしょう?
消費者としてのお金の使い方はもちろんだけど、労働の対価としてお金を得ることや、その価値(いい使い方をしたときも、悪い使い方をしたときも)を実感として学ぶのが、大学生や社会人になってからでは、初めて失敗した時のリスクがあまりに大きすぎる。
そこで、いろいろな経験を疑似体験できるものとして、「小さなうちから学ぶことができる絵本」があるといいなと思っていました。今回、この話をしたときに周りの人たちに教えていただいた絵本は最近出た本が多かったですが、『からすのぱんやさん』『ともだちや』といった昔からなじみのある絵本もあることがわかりました。
大切なことは、子どもの発達段階に応じて、ジャンルを問わず、絵本にしても遊びにしても、価値あるいろいろな経験をさせていくことが大事なのですね。
今、私にちょっとだけできることは、チビッ子の幸せのバケツをいっぱいにするママたちのお手伝いをすることかな?月に一回会う小学生達に絵本を貸してあげることもできるかな?
ということで、次に「日本の絵本」と「外国の絵本」に分けて、「子どもに金銭感覚をつける絵本」を紹介していこうと思います。(全3回コラム)
【すぷうんおばちゃんの読書感想文】すぷうんおばちゃん。静岡県藤枝市在住。子どもの輝く笑顔のために、パパ・ママ・先生を応援します!正しい鉛筆の持ち方の基礎となる「3点持ち」、それを「三角スプーン」をつかって広めています。当コラムでは、子どもに金銭感覚をどうやってつければいいか、慣れ親しんでいる絵本にヒントがないか探してみました。 WEB:http://spoonobatyan.shop-pro.jp/ ブログ:http://spoon0505.blog.fc2.com/ 紹介ページ:http://fujieda-eg.jp/customers-interview/spoon-obachan/
一般社団法人ハーサイズ(浜松市女性起業家支援団体)
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