大概のスケベの願望は、行動生物学の教科書に書いてある。

僕も人生中盤に差し掛かり、いろいろなスケベな願望が出てきます。

でも、僕らはヒトという器の制限があるので、スケベの想像力は大概の生物に負けてしまいます。

その思いを強くしたのは院試で行動生態学の勉強をした時。

例えば、性転換もののAVやエロゲやエロアニメ(「君の名は」はそれに含むのか、見たことないから知らないけど)に性転換はよく出るテーマです。

男の子が、どんどん女らしくなって「僕おんなのこ」ということは、魚類などで多く見られます。逆もあったと思います。

というのも、メスになり、子供がたくさん産めることが重要な環境では、小さいうちは精子をばらまいた方がお得で、大きくなると卵をたくさん抱えた方がお得ということがありえます。

さらに言えば、オスメス比が、捕食などで変化しやすい環境では、少ない性になったほうがお得になるからです。

性転換に飽き足らず、両性具有なんかもよくみられます。カタツムリの交尾は、ラブダーツをお互いのホールに刺しあい、なんて記述が英語論文につぶさに出ていた。ということもありました。

また、セックスの究極の形、接合したまま一生を暮らす魚、なんてのもあります。

よく知られている話かもしれませんが、チョウチンアンコウという魚はオスに比べてメスが格段に大きく、メスと合体して、オスはいわば精子を出すだけのメスの体の一部として一生を暮らします。精子だすだけの生活なんて、という想像される殿方も少なくないはず。

あとは、ラブを独占したいという欲望、ないしセックスした後処女膜が復活すればいいのに、という願望。

トンボは交尾の後、他のオスに交尾されないように、メスの交尾器に栓をします。そのあとの交尾は一度された栓を以下に取り外すかにかかってくる、なんてことも。

また、これはドーキンスがセルフィッシュジーンに書いた想定なのですが、ある性病の病原体は、病原体自身が生き延びるため、感染したら宿主がセックス狂いになるようにコントロールするのが合理的なかもしれない。

なんてこともあります。まあ、そんなことを性欲マックスな10代後半から20代前半に浴び続けていたので、スケベな想像ばかりになっていたという、同しようもない青春の思い出について書かせていただきました。

やっぱり学術書は高いなー


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