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【HEROZ:4382】2024年4月期 第2四半期決算発表に関するご説明

 お久しぶりです!
 HEROZ株式会社のIR担当です。
 当社は先月12月8日に、第2四半期の決算発表を行いました。
 この記事では、改めて決算説明会のポイントについてご説明させていただくとともに、決算発表後に皆様からよく頂くご質問について、抜粋してご説明いたします。


・詳しい決算説明資料は、こちらをご覧ください⇩

・本決算説明会の書き下ろし記事を、こちらで公開頂いております⇩


2024年4月期 第2四半期の業績について

 まず、当社の第2四半期業績についてご説明します。
(※当社は前第3四半期より、バリオセキュア株式会社、及び株式会社ストラテジットを連結しております。当第2四半期の前年同期比は、単体数値と連結数値の比較となります。)

2024年4月期 第2四半期累計業績(連結)

HEROZ 2024年4月期第2四半期 連結業績

 当第2四半期の累計業績は、売上高は23億3,500万円、EBITDAは4億4,900万円、営業利益は2億5,200万円と、前年同期比で大幅な増収増益となりました。 
 特に、当第2四半期においては、HEROZのBtoB事業が大幅に伸長し、BtoB事業の四半期単体の売上高は41.5パーセント増加の着地となりました。

セグメント別業績

HEROZ 2024年4月期第2四半期 セグメント別業績

 続いて、グループのセグメント別業績についてご説明いたします。
 AI/DX事業では、HEROZによる、将棋ウォーズをはじめとするBtoC事業、顧客へのソリューション提供を主に行うBtoB事業の他、ストラテジット社によるSaaS導入支援事業やAPI開発事業を展開しております。
 HEROZ単体の売上高については、BtoC、BtoB共に好調となっており、前年同期比で14.6%程成長しております。
 ストラテジット社においては、現在SaaS連携プロジェクト「JOINT」の開発を進めており、年明けには提供を開始してまいります。プロダクトのリリースに伴い、リカーリング型の事業モデルへの転換を進めていきます。

 AI/Security事業では、バリオセキュア社によるセキュリティ事業を展開しております。セキュリティ産業の成長市場であるゼロトラスト領域への参入を進めており、顧客数は継続して増加しております。
 当事業においては、引き続き高いリカーリング売上比率を維持し、売上高、利益共に堅調に推移しております。

今上半期のHEROZの成長について

BtoB事業の成長要因について

HEROZ BtoB事業は大幅な増収で着地

 先述のとおり上半期において、HEROZは単体で+14.6%の増収で着地いたしました
 特に、AIソリューションを提供するBtoB事業では、第2四半期において顕著な売上成長を実現しております。第1四半期においては複数のプロジェクトのデリバリー時期のずれにより売上の計上が遅れておりましたが、上半期の累計でも前年同期比で大幅な成長となりました。
 
 これは、営業体制の強化による顧客基盤の開拓に加え、直近の生成AIに関する注目度向上が追い風となり、案件数や引き合いの数が大きく増加した事が主な要因となります。
 また、エンジニア1人あたりの売上高、及び有償稼働率も上昇し、ピーク期には前期比で20パーセント程度の稼働率の改善が見られました。

 稼働率の改善に見られるように、営業組織だけでなく、開発の現場もより売上を追求する組織へと強化を続けており、当上半期の売上成長は一過性のものではなく、継続的な成長が可能であると考えております。

BtoC事業の好調要因について

HEROZ BtoC事業は期初の予想を上回って成長

 「将棋ウォーズ」をはじめとするBtoC事業においては、当第2四半期においても安定的に成長を実現することが出来ました。
 
 特に、藤井八冠の活躍を背景に、「将棋ウォーズ」のユーザー数や対戦回数は直近で大幅に増加いたしました。
 その他にも、漫画「バンオウ-盤王-」とのコラボイベントが非常に好評だった点や、将棋の上達に向けたeラーニングサービス「棋神ラーニング」のリリース等により、期初の予想を上回る成長を実現いたしました。

 「棋神ラーニング」は、ローンチ以降、当社が想定していた会員獲得数を大幅に超える推移で会員数が増加しており、好調な滑り出しを実現することができました。

株式会社エーアイスクエアの株式取得について

エーアイスクエア社 株式取得の狙い

エーアイスクエア社 株式取得の狙い

 当社は、11月24日、株式会社エーアイスクエア(以下、エーアイスクエア社)の株式を取得し、連結子会社化いたしました。
 
 当社はこれまで、主に建設・金融・エンタメ領域において、お客さまのAIの実装に関連したAIソリューション事業を展開してきました。当社が提供するAI領域としては、時系列分析、強化学習、画像解析、数理最適を中心に提供を行ってきました。
 一方で、エーアイスクエア社はコンタクトセンター領域において強みを有しており、特に自然言語処理のAI技術に長けています。
 このように、両者は展開する領域や強みとする技術領域が異なっており、非常に大きな補完関係を有しているため、両者におけるシナジーの創出は可能だと考えています。

コンタクトセンター市場での生成AIの活用に向けて

コンタクトセンター市場は今後も成長が見込まれるが、課題も多い

 当社は今後、エーアイスクエア社の株式取得を通じて、本格的にコンタクトセンター市場に向けたサービスを提供していきます。

 「コールセンター白書2023」によると、コンタクトセンター業界は、2022年において市場規模が1兆円以上あり、2026年に向けて、年率5パーセント強の成長が見込まれる領域です。
 一方で、コンタクトセンター業界はさまざまな課題を抱えています。特にストレスの高い業務であるため、慢性的な人材不足に陥っており、AIを活用した業務変革が不可欠になってきています。当社はエーアイスクエア社と協業することで、これらの業界が抱える課題について、改革を支援していきたいと考えています。

コンタクトセンターにおける生成AI活用

 これらの課題と向き合う上で最も重要な点が、「ChatGPT」をはじめとする生成AIの活用ですが、「コールセンター白書2023」によると、コールセンターで生成AIの活用については、現状ほとんど進んでいないことがわかります。

 当社はすでにパートナー企業と、コンタクトセンター領域における生成AI活用のPoCを進めており、エーアイスクエア社と協業することで、コンタクトセンター領域における生成AIの活用を推進していきます。


よくいただくご質問について

 最後に、当第2四半期決算後に皆様から頂いたご質問について、抜粋してご紹介、ご回答いたします。

Q1. リカーリング売上の伸びについて、想定と比較してどの程度の着地か教えて欲しい。
⇒当第 2 四半期のリカーリング売上については、期初の想定に沿った着地となりました。 当社は今期下期より、HEROZ ASK や JOINT のリリースを開始し、今後本格的な拡販を図っていきますので、来期以降にリカーリング売上を従来以上に増加させていきたいと考えております。

Q2. HEROZ ASK のβ版を現在使用している顧客層や、今後ターゲットとする企業の規模感を教えて欲しい。

⇒HEROZ ASK のβ版は、現在は既存の取引顧客を中心に、エンタープライズ(大手顧客)をメインに活用いただいております。今後本格的に拡販していく中で、中小企業もターゲットにしてまいりますが、現時点では大手顧客を中心に顧客層を見込んでおります。

Q3. エーアイスクエア社の株式取得による、業績への影響について教えて欲しい。
⇒当社が先日グループ会社化を発表したエーアイスクエア社は、当第 3 四半期より連結業績に貢献予定です。連結による通期予算への影響については現在精査中であり、追ってご案内させていただきます。また、株式取得時のリリースにおいて、直近のエーアイスクエア社の各種利益は赤字となっておりますが、今2024 年 6 月期に入って以降、利益面は大幅に改善傾向にあり、通期では黒字化での着地を見込んでおります。詳細は、決算説明資料の p.25 をご参照ください。

Q4. 当第 2 四半期は BtoB 事業の売上が伸びているが、従業員数も増えているのか教えて欲しい。また今後の採用の見通しについて教えて欲しい。
⇒上期の採用活動については順調に進捗し、現場からのニーズに沿って柔軟な対応を行った結果、期初の予定を上回る増員を実現しております。特に BtoB 事業においては、人員の増加と並行して1人当たりの稼働率も継続的に改善が見られ、営業活動の強化と併せて増収の要因となりました。
 当社の採用の強みとしては、積極的なダイレクトリクルーティングで優秀な人材を採用しに行くことで、一般的な人材紹介を利用した採用と比較してコストを抑えつつ、優秀な人材を確保できる点がございます。引き続き、現場の需要に応じた積極的な採用活動を行い、事業の成長を図ってまいります。



 以上、12月8日に発表いたしました決算の概要と、補足の記事となりました。
 当社はAI SaaS戦略を掲げ、今後より成長に向けた取り組みを加速させてまいりますので、ご注目いただけますと幸いです。
 当社の次回決算発表(2024年4月期 第3四半期)は、3月8日(金)を予定しております。

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本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。