小説 第一回AI Selection (38) 匠じゅん

匠「あのさ、議員が二議会制になるって知ってる?」

彼女「あー。あれでしょ。既存の各党から批判が出たから、普通の選挙も行うってやつでしょ。Yomi Gamiの赤紙だけじゃなくて。」

匠「俺たちも選挙でられるってこと?」

彼女「さー。よくはわからないけど、出られるんじゃない?応募は、銀河らしいよ。」

匠「じゃあ選挙に出ちゃおうかな。俺も。」

彼女「でも、なんかやり方が難しいみたいだよ。初めに、Yomi Gamiが選挙に出る人のグループ分けをするみたい。この人は、芸能界の人とか、教育業界の人とか、弁護士の人とかさ。」

匠「どういうこと?じゃあ僕だったら?」

彼女「不良学生じゃない?」

匠「だめじゃん。そんなの。でも、そのグループって何に使うの?」

彼女「まず政治家になってもらいたい人のグループを選ぶらしいよ。例えば、医者とか会計士とか、それでグループの中の人で一番いい人を投票で選ぶらしい。」

匠「じゃあ、普通の学生でもダメじゃない?」

彼女「そんなことないんじゃない?学生がみんな学生の代表に政治を任せたいと思えば、学生グループを選べばいいんだから。それにグループを選ぶのは、3票使えるらしいよ。」

匠「同じグループに3票とかでもいいんだ。ちなみに、選挙区とかないの?東京都とか。」

彼女「すでに東京都が津波でなくなっているし、銀河内で選ぶから、地域とかはないんだと思う。」

匠「なるほどね。住んでいるところじゃなくて、その人の出来ることで選ぶ感じか。まあよくわからない有名人とかにならなくていいんじゃない?」

彼女「でも、グループ内に知らない人ばっかりだと選べないよね。」


匠「そしたら、Yomi Gamiが☆4.2とかつけてくれるんじゃない?」

彼女「それだと赤紙と変わらないじゃない。そこは、自分でちゃんと考えて入れるのがいいと思うけど。」

匠「じゃあ僕に清き1票を」

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