小説 第一回AI Selection (16) 暴動

今回は、銀河と同時に行うんだよね。匠じゅんは、一緒に暴動に参加した彼女に聞いた。

彼女 そうみたい。私は、こっちに参加しているけど、集まらない人は、銀河の内閣府に集まるみたい。どんな感じになるかは、わからないんだけどね。

匠 それにしても、こっちは、なんか昔、テレビで見たのと同じような感じだよな。ヘルメットに、プラカードに、タオルで顔を隠してみたいな。全然スマートじゃない。

彼女 まあ私たちの世代は、こう言うことした人が、全然いないから、昔の映像とかを参考にしたんじゃない。でも思ったりよ集まっているよね。

匠 500人くらいいる?なんか老人もいるよね。と言うか、そっちの方が張り切ってる?若い奴らは、お祭りみたいな感じなんじゃない?僕もお前に言われてきたけど、未だに何のためのデモなのかよくわかってないし。

彼女 これに参加したら、食べ物が支給されるみたいだから。

匠 結局、食べのも目当てだよね。

彼女 食べ物だって、震災後は配給制だし、平等と言いながら、ズルしている人もいるって言うじゃない。貰える時にもらっておかないと。

匠 確かにね。そう言えば、最近痩せた?

彼女 ダイエットしているから。

匠 ダイエットしてもしなくても、食べられる量も決まっているし、わざわざ運動して、消費カロリーを増やすことないんじゃない?

彼女 筋肉をつけておかないと、いざという時動けないじゃない。まあそれは後付けで、最近、食べないのに太り気味だから。

匠 いいや、痩せすぎでしょ。

彼女 あなたも考えたら。どう見ても、避難者には見えないわよ。そのお腹。

匠 まあね。でも食べ物がなくなった時に、一番長生きしそうじゃない?

彼女 一番初めに食べられるんじゃない?美味しくはなさそうだけど。

匠 はいはい。でさ、新政府樹立反対なんだけどさ。どう言うこと?

彼女 前の国土交通大臣が、自分が新大臣に選ばれないのは、おかしいと叫んでいるやつ。あれの便乗。

匠 あー。札幌にいる人だよね。北海道独立国家とか言い始めている人。

彼女 まあよくわからないんだけどね。国土交通大臣の癖に復興とか、そう言う話は何もなくて、新大臣にしろだの、それがダメなら、北海道独立だの言っているし。

匠 まあここ京都に集まっている人たちも、まあ僕らと一緒で、詰まるところ、どっちでも良いんだけどね。でもあの大臣はなしかな。

彼女 まあいいじゃない。どうせ暇なんだし、私たち学生は。

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