小説 第一回AI Selection (21) Yomi To

匠「あえ? 俺の携帯、クック、クックだ言ってない?」

友達「あれじゃない? ウイールス? Yomi Toの」

匠「何ソレ。お前の見せてみ。」

友達「私のは、大丈夫だよ。はい。」

匠「ほら。お前のもなってるよ。」

友達「あっ、移したでしょ」

匠「ひどくない?僕じゃねえよ。勝手にうつったんじゃん。もしくは、僕の方が移されたか。」

友達「そっちが先でしょ。」

匠「で、どうなの?これ。何かおかしなことなんの?」

友達「ウイルスにかかったら、携帯を持って歩いちゃダメみたいよ。いつまでか知らないけど。」

匠「そんなん、何にも出来ないじゃん。今は、お金がわり何だし、身分証明も、これないと出来なくない?」

友達「だよね。勝手に移さないでよ。」

匠「何で、僕のせいなの?流石にキレるわ。」

友達「こっちよ。キレんのは。」

匠「でさ。誰かに言うわけ?かかりましたって。」

友達「勝手にわかるんじゃないの?どうせ、Yomi Gamiに全部繋がっているんでしょ。」

匠「そうなるよね。じゃあいいや。面倒だし。普通に持ってて良くない?」

友達「でもさ。Yomi Gamiにロックオンされるよ」

匠「どうせ、デモに出ている時点で、マークされてるっしょ。」

友達「それは、匠だけでしょ。」

匠「じゃあお前は、家に置いておけば良いんじゃない。そしたら、お咎めなし。」

友達「何か私だけ損した気がするから、持って歩く。」

匠「バカなの?」

友達「あなたよりはまし」

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