小説 第一回AI Selection (22) 馬耳島 封

馬耳島「あれ、あれ、あれはどうなっとる?」

事務次官「この前、買われた熊の置物ですか?ちゃんと飾りましたよ。多少は、北海道愛が感じられるようになったんじゃないでしょうか。」

馬耳島「いやいや、それじゃない。なんかよくわからんロシア人が作ったというあれ、ウイルスか。あれはどうした?」

事務次官「あー。Yomi To アプリがしゃっくりするやつですね。だいぶ、浸透してきているみたいですよ。」

馬耳島「あれで、わしも大臣になれるんだろうな。北海道国を作ると言っていたものの反応がイマイチだったもんだから、大金をはたいて、あんなおかしなもんを買ったが。」

事務次官「大丈夫ですよ。ロシア人の話では、Yomi Gamiの中枢に侵入して、大臣は、副首相に、私は、大臣にという話です。もう数週間後には、ちゃんと選ばれますよ。」

馬耳島「お前もか。わしは聞いとらんぞ。」

事務次官「おまけです。それに2人の方が、この後、色々と便宜も図りやすいでしょ。」

馬耳島「それもそうか。まあうまく行っとるなら、それでいい。それで、今夜の準備は整っとるな。」

事務次官「はい。いつものお店を予約しております。」

馬耳島「わかった。6時に出るぞ。」

事務次官「車を回しておきます。」

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