突飛な話の展開が来たときにうまいリアクションができればそれはアンカーとなる
突飛な話の展開とは何かの話をしていて、その話の流れに沿わない展開を急に振ってきたときや、そこにいる人が『えっ!?』と口に出してしまうときがそのときです。
今日はインプロ(即興演劇)から学ぶリアクション方法と、フォーカス(焦点)をずらさない方法をお伝えします。
A『これから飲みに行こうか!!近くによく行くBarがあってさあ・・』
と話していたら
B『かゆいよね〜』
A『えっ!』
B『ノミって』
A『えっ?!』
B『ノミに噛まれると、かゆいよね』
A『えー!!!、いやいや、のみはのみでも、ダニ・ノミのノミね』
B『ダニ』
A『いやいや、ハイみたいに言わなくて良いんだよ!』
こんな今考えたやりとりがあったとします。お酒を飲みに行こうかという話をしていたのに、ノミの話をいきなりされたという突飛な話の展開です。
まずリアクションの技術で言うと、3段階の感情レベルを表現できると良いです。
Aは『え!』『え?!』『えー!!!』と左から右にかけてリアクションの大きさが変わっています。
声量、表情、ボディランゲージを変えて、3段階で表現が出来ること。意外とこれは出来る人多いんじゃないでしょうか。
違和感なく少しづつ感情のレベルが上がっていくと、興味関心が自然と高まっていきます。
次に、少しづつ上がっていく感情のエネルギーをキープし続けることが出来ること。話がある程度終わるまで感情キープし、一つ前のエネルギーに戻らないことが大事です。
よくあるのは相手が話をしているときなどに自分の感情が落ちてしまう、話が終わる前に感情レベルが落ちてしまう、感情のエネルギーがどこかで理由なく落ちてしまうと興味が失せてしまいます。
ちょっとはじめは難しいですがキープしていくということが出来るようになると一つの話題での盛り上がり方が格段に違います。
お客様に対してのパフォーマンスをする際もこちらは同じくです。お客様の興味関心度合いを維持させるコツと言っても良いかもしれません。
さて、次にタイトルにもある、『うまいリアクションができればそれはアンカーとなる』と書きました。
会話は台本はなく、何か突飛な話の展開が来るときや、疑問点が浮かぶときは、突然やってきます。
前回書いた、インプロショーの中でのありえないアイデアを誰かが言った時もそうですし、会議の中で誰かが『それどういうこと?』と思って疑問が出た時もそうですが、しっかり立ち止まる必要があります。
私も営業の場や会議の場に立ち会うことがありますが、瞬間的に立ち止まることが必ず出来る人は意外と少ないもんです。
『えっ!』『えっ?!』『えー!!!』は3段階で焦点を固定して深掘りするチャンスを作っています。アンカーを深くまで突き刺し漂流するのを防いでいます。
興味深いポイントにアンカーを固定し続けて、興味関心を膨らませていくわけです。
興味関心が高まり、それが発散されるときより大きな喜びに変わっていきます。
会議の中での疑問点が出た時も同じ方法が使えます。
疑問点が解消されるまでアンカーをリアクションで固定しつつづけるわけです。発展的にはこのときに固定し続けたおかげで隠れたニーズが出てくることもあります。
途中疑問点の話に発展もしましたが、『突飛な話の展開が来たときにうまいリアクションができればそれはアンカーとなる』と言う話でした。
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