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負けて得るものってある?
「負けても得るものがある」。この言葉には裏の真意が存在する。
「いつも勝っているチームが、大事な試合で負けたときに得るものがある」ということ。いつも負けているチームに得るものは正直ないと思っている。
スラムダンクで映画にもなった「湘北VS山王工業」戦。強豪・山王に対して湘北は接戦のすえに勝利した。
試合後、山王の堂本監督はこんな言葉を残している。
「はいあがろう。負けたことがある。というのがいつか大きな財産となる」
この負けは得るものがあると多くのひとは思っただろう。それは山王が常勝軍団だから。勝つことが当たり前のチーム。そのチームが全国大会初出場で、まったく注目されていないチームに負けた。自分たちは強いという、うぬぼれ(真意はわからないが)が引き起こした結果。
勝つことで得るものはたくさんある。それはかつて強豪チームでプレイをしていたから私は知っている。負けるより、勝つことによって得る「価値」。強いからいろんな大会に呼ばれ、いろんな場所へ行く。そしてまたそこで色々と得る。
負け癖がついてしまった以上、よほどの改革をしない限り、チームは強くならない。そして得るものはない。