"外出自粛"が終わるのは2021年秋か
2020年4月15日
厚生労働省クラスター対策班が、日本における新型コロナウイルスによる感染者数の予測を発表した。
これまでアメリカやイギリスで、対策の強度に応じた感染者や死者の予測が明らかにされていたが、日本で予測が発表されたのは初めてだと思う。そもそも緊急事態宣言を発令するにあたっても、科学的な予測に基づいた根拠を示した方が良かったのではないだろうか。
https://www.asahi.com/articles/ASN4H3J87N4HULBJ003.html
クラスター班の予測では、何も対策をしなかった場合に、重篤患者は85万人にも上り、うち49%の42万人が死亡する恐れがあるという。もちろん現在は外出自粛や休業の措置が取られているので、これほどの数にはならないのだろうが、愕然とする数字である。
それにしても、その予測資料を読みたいのに、厚生労働省のホームページに行っても見つからない。こういう情報こそ、速やかに公表して欲しい。
イギリスのインペリアルカレッジロンドンが、感染拡大を防ぐ社会的距離や隔離などの政策の効果と実施期間について、報告を3月16日にまとめていた。
英文だが、要約については日本語訳で読むことができる。
ワクチンができるまで少なくて1年半以上かかり、感染拡大の第一波が収まっても第二波、第三波が次々と来るため、外出自粛や社会的距離、隔離を続けなければならないだろうとしている。
この報告を読む限り、以前のような暮らしは2021年秋までは戻ってこないと覚悟を決めるほかはなさそうだ。
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