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ウルトラマンデッカーの好きなところ。
今絶賛放送中のウルトラマンデッカーが面白い。
ウルトラマンシリーズはここ10年くらいの作品は一応全てチェックはしているものの、あまりハマらない場合は半分ほど見てフェードアウトしてしまうものもある。そんな中でも個人的には上位に入るほどデッカーは好きな作品になりつつある。
前作の「ウルトラマントリガー」は1996年に放送していた「ウルトラマンティガ」の様々な要素や設定等を踏襲して作られており(ここの言い回しが難しいんだけど、リメイクでも続編でもないし、オマージュというには要素が多すぎる)、その流れを汲み1997年放送の「ウルトラマンダイナ」の要素や設定を踏襲しているのが「ウルトラマンデッカー」というわけである。
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ティガはV6の長野くんの主演でも有名。
オリジナルの「ウルトラマンティガ」と「ウルトラマンダイナ」が同じ世界観であり、ダイナはティガの7年後が舞台であるため、「ウルトラマンデッカー」も前作の「ウルトラマントリガー」の同じ世界線であり、10年後を舞台として話が展開されている。
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ダイナに変身するのはつるの剛士さん。
〈あらすじ〉
かつての怪獣災害もなくなり、平和を取り戻したかのような地球。人類の目はさらなる宇宙進出へと向けられ、怪獣災害への対策規模は縮小傾向にあった。
そんな中、突如飛来した謎の宇宙浮遊物体「スフィア」による地球への襲撃が始まり、人類は宇宙との交信を絶たれ“孤島の惑星”となってしまう。
主人公「アスミ カナタ」の日常にもその魔の手が迫る。目の前で繰り広げられる破壊、ついに姿を現す巨大な怪獣。危険を顧みず、今そこにいる敵に飛び込んだその時、カナタは「ウルトラマンデッカー」へと変身を遂げる。
デッカーの“光”を手にしたカナタは、日常を守るため戦うことを決意し、対スフィア部隊として再編成された新しいエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の新人隊員として、若さあふれる仲間たちと共に巨大な敵に立ち向かっていく!
〈好きなポイント〉
個人的に好きなポイントは
●主要キャラの人数とバランス
●しっかりとした世界観
この2点かなと思う。
●主な登場人物の人数とバランス
ウルトラマンデッカーに登場する主な登場人物は防衛隊員5人+悪役1人+ロボット1体の計7である。
前作ウルトラマントリガーでの主な登場人物は防衛隊員7人+悪役4人の計11だったので前作よりは少なくなっているのだが、「怪獣の出現頻度減少による防衛隊の縮小」、「スフィアによって宇宙との交友が断たれている」という設定のおかげで人数が少ないことをすんなりと受け入れることができる。
また人数を絞った事によってそれぞれの登場人物、特に主人公以外の脇役たちが話のメインを担う回が少なくとも2回はあり、それぞれの人物像の掘り下げを行う事ができており、その結果としてキャラへ愛着が湧きやすくなっているのだ。
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●しっかりとした世界観
そして個人的に1番大きなポイントとなっているのが、「ウルトラマントリガーの続編としての世界観の形成の上手さ」である。
デッカーの舞台は前述の通り前作トリガーの10年後なので、至極当然のことであるがトリガーで起きた出来事を登場人物たちが、ちゃんと経験しており、必要に応じて過去の出来事について非常に丁度いい塩梅で触れてくれるのだ。
これは自分にとってすごく好きな部分であり、ここがしっかりしているかしていないかで、あくまで個人的だが、作品としての出来というか美しさ的なものが大きく変わってくると思っている。
例を挙げると、MCUと呼ばれるMARVEL映画たちやデジモンアドベンジャーとデジモンアドベンチャー02だろうか。両方とも主人公が変わっても、作品の舞台を地続きのものとして扱っており、その扱い方が非常に丁度良いのだ。
必要以上には押し出さず、しかし必要な場面では取り上げる。
例えばウルトラマンデッカー劇中で「テラフェイザー」という味方の対怪獣撃退用のロボットが登場する。その際に主人公たち3人は「俺らが子供の頃にロボットが空から降ってきたことあったよな〜」と前作での出来事を口にする。ただ口に出すだけ。それだけなのだが、それくらいで良いのだ。
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前作での出来事が、当時一般人の子供だった主人公たちの記憶としてごく普通に存在している。
それを描写してくれるだけで、世界観がぐっと奥行きを増す。少なくとも個人的にはそう思っている。
〈最後に〉
他にも単純に脚本の面白さや、アクションのカッコ良さ、凝った演出やカメラワーク、戦闘機の使い方、などなど良い部分を挙げればキリがない。長年のファンからも好評を博しているところを見ると、そもそもウルトラシリーズとしての出来が良いのだろう。
あと数回で最終回を迎えるウルトラマンデッカー。終わってしまうのは寂しいが、クライマックスに向けて楽しみはますばかりだ。