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Surface Pro(第5世代)にWindows11をインストールした話

はじめに

 2019年に購入したSurface Pro(第5世代)ですが、CPUが要件を満たさずWindows11をインストールできないとされてます。要件を無視してインストールする方法があることは知っていましたが、無理やりやってもなぁと、あと1年の命と諦めていました。
 ところが、ひょんなことが切っ掛けとなり、Surface Pro(第5世代)へWindows11をインストールすることを決意しました。
 若干ハマりつつも無事インストールできたので、情報共有のため記事として残すことにしました。

この記事の内容は as is で提供するものであり動作を保証するものではありません

Surface Pro(第5世代)

Surface Pro(第5世代)、以降 Surface Pro 5と記します。
スペックなどは以下のページを参照してください。

 グレードがいくつかありますが、私が所有しているSurfaceはCPUが「Intel(R) Core(TM) i5-7300U CPU @ 2.60GHz 2.71 GHz」のものです。このCPUはWindows 11の要件を満たさないとされています。
 Windows 10 Proがインストールされています。
 FANレスなところが気に入っています。

Windows11をインストールする切っ掛け

 私はSurface Pro 5の他にSurface Pro8を所有しています。これが不調になり、調査している最中にドライバ&ファームウェアのダウンロードページを見つけました。

 そこで気まぐれに、Surface Pro 5 のドライバを見てみたら以下の様になっていました。

Surface Pro 5 ドライバ&ファームウェアのダウンロード画面
Surface Pro 5 ドライバ&ファームウェアのダウンロード画面
Surface Pro 5 ドライバ&ファームウェアのダウンロード画面

う~ん、Win11にイケるんか?

ハマりポイント

  1.  Surface Pro 5にはUSBポートが1つしかなく、USBメモリを差すとキーボードを差せずに詰みました。タイプカバーは打鍵感がなくタッチタイピングができなかったので所持していません。

  2.  Windows11のインストール中に、「デバイス暗号化」の解除、リブート、「デバイス暗号化」の解除…の無限ループになりました。なにをどう操作したのか覚えていませんが、なんとかWindows 10を起動して事なきを得ました。

Windows11インストール手順

「通常のアップグレードはダメだけどクリーンインストールならイケる」ということなので、Windows Update以外からインストールします。

以下の手順は2024年9月26日時点のものです。

1. Windows11 ISOファイルのダウンロード

 ここからISOをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

2. レジストリの編集

 コマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドを実行します。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup /v AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU /t REG_DWORD /d 1 /f

3.「デバイス暗号化」の解除、無効化

 コマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドを実行します。

manage-bde -unlock C: -RecoveryPassword -rp <BitLocker回復キー>
manage-bde -off C:

ハマりポイント2を回避するために必要です。
Surface Pro5はWindows10の時点で「デバイス暗号化」が有効化されており、その状態でWindows11をインストールすると、インストール中の再起動後にBitLocker回復キーの入力を求められ、それを入力すると再起動するという無限ループに入ってしまいます。
<BitLocker回復キー>は https://account.microsoft.com/devices/recoverykey で見つけることができます。

4. Windows11 ISOファイルのマウント

ExplorerでWindows11のISOファイルを右クリックし、マウントを選択します。

5. setup.exe起動

ISOファイルをマウントすると、ドライブが増えるので、そのドライブを開きます。
setup.exe を実行します。

USBメモリを使わずにインストールすることで、ハマりポイント1を回避します。

おわりに

 もともとWindows 11 Proがインストールされていたためか、Windows 11 Pro バージョン 23H2 になりました。
 上記手順は試行錯誤を整理した結果です。私が実行した手順とは厳密には一致しません。

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