北欧食器と長い友だち-1
さて!
herne写真部、カメラマンの本多晃子です。
フィンランドはヘルシンキ初上陸にして、herne店主・千秋のフィンランド人友だちが運営するギャラリーにて写真展を開催してしまったツワモノでもございます。
まあ、楽しければいいかな、的な感じで!(実際、楽しかった!)
2016年のことでした。つい昨日のことのようですが、早くも5年も前なのですね。
この禍が収束したら、一番最初にしたいことが、フィンランドへの旅です。
そういった、旅の記録や写真展についての記録は、その翌年に東京・目白「ブックギャラリーポポタム」で開催した写真展にて販売したZINE、「辿り着いたらいつも明るい」に記載(herneでも販売予定!)してますので、ここでは「食器」にフォーカスしたお話を。
わたしの場合、もともとは食器にはさほどの興味もなくて、そこそこ条件を満たしていれば特にこだわりもありませんでした。一人暮らしですし、自宅では「料理」というよりも「自炊」と呼ぶのにふさわしい程度の食事でしたので。
店主・千秋とはかれこれ20年以上の付き合いでもあるので、当然彼女のフィンランド愛、北欧食器愛も伝わってはいたわけですが、やはりその真髄は理解していなかったのだと、旅を共にして痛感いたしました。
趣味を同じくするフィンランド人友だちと共に隙あらば、蚤の市巡り。その間、断片的にARABIAやiittalaの食器について、歴史について、デザイナーについて、など語られるのを聞きつつ、一緒にヴィンテージをフムフムと吟味したり。友だちの実家に同行して、実際にそれらの食器が長く大切に使われているさまやテーブルセッティングに直に触れたり。千秋が語っていた断片的な話が次第に物語として息づいてきて、最初は単なる「モノ」としてしか映ってなかった食器たちが、心を持っているかのように感じ始めました。なんというか、わたしとも「繋がれる」という希望のような予感のような。仲良くなりたい!と願うような。
それ以来ちょこちょこ買い集めるようになり、いまでは日常づかいのほとんどがARABIAとiittalaになりました。水を飲むのにも、炊きたての白米にすら。
しかし、ここに至るのにはもうひとつ、私なりの理由があるのです・・・。
To be continued・・・