💾ハーミットインだより 22年10月号
ハーミットインだよりは、一ヶ月を振り返って、カウンシルの更新履歴とか、ハーミットイン関連の様々なアレコレを紹介するニュース・レターだ。俺が書いているところもあるし、インスタがコメントを入れる部分もある。ヘッダーのアートワークと題字はインスタによるものだ。
それでは今月分行ってみよう!
今月の扉絵:インスタの「ハロウィン2022」&ミニチュア紹介
皆さんこんばんは! 商店運営スタッフのインスタです。10月31日はハロウィンの日ですね。
今月の扉絵はハロウィンにちなんで、「グール/ガストの群れ (6体)」と、「グール/ガストの首領」を描きました。
ハルクウーベンでは、人間が人間を食べることでドレッグに変わるそうですが、ドレッグの“病状”が進み、アンデッド化してしまったのがこのグール/ガスト。知能が衰えてしまったのがグールで、生前の知能を留めているのがガストだそうです。もっとも、ドレッグになってしまった時点で、人間らしさは失われているでしょう。
人間のようで人間ではなく、人間を食べてしまう…というのがハロウィンにぴったりだと思い、今回題材に選びました。
ポール・マラーがデザインした「グール/ガストの群れ (6体)」のミニチュアの私の好きなポイントは、骨格です。とくに6体の顔の骨格を見てください。私は以前に美容関係の仕事をしていたので、ミニチュアの骨格を見るのが好きです。完成度の高い人間系のミニチュアは、やはり骨格がしっかりしているものですね。
人間の年齢がでやすいとされているパーツの一つがおでこです。若いときはおでこに丸みがあるものの、年齢を重ねていく上で、おでこは丸みを失い、かくばってしまいます。また首が前に出てしまう人が増え、エラが張り出し、全体的に四角い顔になる方も増える傾向があります。
今回のこの6体は、おでこや頭の位置、輪郭に年齢が出ているところが、とても魅力的に感じます。また全てのミニチュアが頬がこけ、いたるところにシワが入っているのにもかかわらず、やせ細った印象がないのも、不気味さが際立っています。老いた印象が強いのにも関わらず、不思議と力強さが感じられる点に、このミニチュアたちの不気味な物語を感じさせてくれます。
もちろん、胴体の作りも魅力的。衣類を着ていない3体の造形もぜひじっくり見てください。特に私がすごいなと思うのが、上半身の造形です。骨格の存在を感じさせるシェイプ、鍛えた結果ではなく脂質の不足からくる筋肉の見え方、また無数のシワで加齢や細さ、不潔感まで演出していて、まさにグールの風情を漂わせています。
こちらの首領は、ジェームズ・ヴァン・シュライクの手がけたもの。ジェームスはデザイナーとしてリーパーでいくつかミニチュアデザインをしていますが、実はカナダの名門メーカー、RAFM創業者の息子さんで、RAFM現オーナーのお兄さんにあたる方でもあるそうです。細さと老齢さが際立つポール・マラー造形と比べて、こちらは筋肉や歯、爪などがかなり強調され、モンスター感のある、パワフルなイメージに仕上がっています。首領ともなると、格下のグールやガストに比べてより獣性に磨きがかかるに違いありませんね。
グールやガストは、アンデッドとなった後も、人間の死体を食べ続けなければならないという呪いを受けています。彼らは新鮮な死体を好むため、人間たちの近くで暮らしているようです。町外れの墓場や葬儀場の近くに、人知れず彼らの隠れ家があるかもしれません。あなたもぜひコレクションして、彼らをあなたの世界にも潜ませてあげてくださいね!
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