見出し画像

ペイント大全ショウケース:ブラックゴブリンの大族長パート7(角飾りと小袋)

よくぞ来た。パート6に 続き、今回は角飾りと、腰に下げた小袋を塗り上げよう。これで本体のペイントが仕上がる。今回もだいぶボリュームがあるので、ベースのペイントとトップコートは次回改めて解説しよう。

それじゃあ、いってみようぜ!

画像1

残すところもあとわずか。はやる気持ちを抑えてじっくり行こう。


角飾りのペイント

画像2

現実世界の動物たちには、美しい角を持つものたちが沢山いる。鹿のように定期的に生え変わる種類もいるし、サイのようにケラチン質(爪や毛髪と同じ成分)が発達した種類もいるし、牛やヤギのように、骨格の一部をなす種類もいる。異性に対するアピールで使われたり、威嚇、あるいは異性を巡る争いや敵との戦いで使う場合もあるね。彼らは、地球上でもっとも利己的な種族「人間」によって行き過ぎた狩猟のターゲットとなって久しい。ファンタジー世界においても、様々な動物やモンスターが、角や牙、肉、臓器や皮革目当ての狩猟対象になっているだろう(人間もまた狩られる側になりうるけどね)。

パート5で兜をペイントした時にも言及したが、大族長は相当ハッタリの効いた角で兜を飾っている。これは攻撃や防御のためと言うよりも、周囲に自分の存在を知らしめ、威嚇する目的と考えた。理由は二つある。もし攻撃に使うつもりであれば、使用時の接触で兜が外れてしまわぬよう、アゴひもなどで固定するはずだ。とはいえ、大族長の首はかなり太いものの、実際この角は大きすぎる。頭突きをしようものなら、自分が脳しんとうを起こすか、首の骨を折ることになるだろう。また、上に向かって左右に大きく張り出している形なので、防御でこの角が効果的な働きをするとも考えにくい(むしろ邪魔になるはずだ)。

一言「ツノ」と言っても、動物の種類だけでなく、年齢や個体によって色や形はさまざまだ。ここでミニチュアをもう一度よく見てみよう。ミニチュアでよく見るツルッとした角ではなく、幾何学的な凹凸がついているね。インパラ系のやつだ。元の持ち主がインパラかどうかはさておき、実物の写真をインスピレーションとして見てみようか。

画像3

これがインパラ。カッコいいね!


ここから先は

3,323字 / 13画像

オールドスクールファンタジーミニチュアとミニチュアペイントのすべて! ハーミットインが展開する全有料…

コンプリートプラン(ハーミット・カウンシル+ペイント大全)

¥1,000 / 月

寄せられたサポートは、ブルボンのお菓子やFUJIYAケーキ、あるいはコーヒー豆の購入に使用され、記事の品質向上に劇的な効果をもたらしています。また、大きな金額のサポートは、ハーミットイン全体の事業運営や新企画への投資に活かされています。