古い店のシャッターに貼られた紙と、そこから考える明日のスモールビジネス。
子供の頃から実家の町内にあった「スナック・喫茶 くれよん」が年末を待たずに閉店する。寿司屋のおかみさんが旦那さん亡き後始めた店だが、先日の台風で店の看板が吹っ飛んだのが契機か、あるいは寄る年波のためか。
子供の頃。くれよんの前を通った時、幼い俺の手を引く父に「このかんじはなんてよむの?」と聞いた。母は隣で、生まれたばかりの妹を抱いていた。
読み方を教わった途端、俺の心に広がったのは、父に連れて行ってもらった喫茶店の風景。「きっさてんはクリームソーダがでてくるところで、スナ