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忖度抜きでPacifica 612をレビュー
はじめに
みなさん、ぼっち・ざ・ろっく!見てますか?私はもちろん見ています(このアイコンで見ていないわけがない)。
劇中でぼっちちゃんが最初に手にしたギターはLes Paul Customだったわけですが、秀華祭での一件以来、YAMAHAのPacificaに持ち替えることに。
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ぼっちちゃんや喜多ちゃんに触発され、一念発起してギターを始めたものの、Gibsonなんて高くて買えないよ!というGibson難民が大量発生したことでしょう。Pacificaはそうした難民達に垂らされた、まさに”蜘蛛の糸”なのです。
その魅力は、なんといっても安い!Pacificaにはいくつかのグレードに分かれて販売されており、最安価なPAC012シリーズの価格は30,000円以下。このほかPAC100, PAC200などのシリーズもありますが、今回は最上位シリーズの一角を占めるPacifica 612 VIIFM IDBを忖度抜きでレビューします。
アニメ放送終了から4か月が経過しようとしてるこのタイミングでのレビューにどれだけ意味があるかわかりませんが…少しでもお役立て下さると幸いです。
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Pacifica 612のメリット
結論から言うと、このギターは「コスパお化け」です。良い意味で、です(以下、初心者の方には馴染みのない単語もたくさん出てきますが、とりあえず「良いギター」ということをわかっていただければOKです)。最上位モデルとはいえ店頭販売価格は74,800円ですから、ギター市場全体から見ればかなり安価な部類です。
なのですが、この612には嬉しい仕様がいっぱいです。具体的には
・PU構成がSSHなので、対応ジャンルが幅広い。さらに搭載PUはフロント、センター、リアいずれもSeymour Duncan製。
・センターPUはRwRp仕様なので、ミックスポジションでハムキャンセルが可能。シングルコイルらしさを残しつつハイゲインも行ける。
・リアPUはコイルタップ可能。
・ペグはGrover製ロッキングチューナー。
・指板Rが350なので、弦高を下げやすい。
この価格帯でこれだけモリモリなのは、ひとえにYAMAHAさんの企業努力のたまものと言わざるを得ません。すごい(小並感)
私はテクニカル系のプレイが好きなので、普段の練習も速いパッセージが中心ですが、そうしたフレーズにもちゃんと対応してくれます。歪みのノリも良い。レスポールと比較するとパワー不足な感は有りますが、目くじらを立てるようなポイントではないと思います。
また612はPacificaの他シリーズと違い、市場の在庫がまだ枯渇していないというのも嬉しいポイントでしょう。ぼざろ人気の余りの白熱ぶりに、品切れになっているモデルも多いです。
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そしてなにより…
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見た目がいい。結局ギターって見た目なんですよね。杢目もいいでしょ?ちなみにボディ材はアルダーです。
総括するに、Pacifica612は見た目良し、性能良し、価格良し、まさに3拍子揃っているギターです。
Pacifica 612のデメリット
ベタボメしていたのでは、私がYAMAHAからの回し者だと疑われるでしょうから、いくつか不服な点も書いておきましょう。
一番気になるのは、フレットの背が低い(ように見える)こと。きちんと実測したわけではないのですが…もっと背の高いフレットなら完璧だったでしょうね。フレットの寿命については、長期的な観察が必要になるので、現時点では何とも言えません。
それとこのギターは日本製ではありません。インドネシア製です。YAMAHAのギターなんだし、きっとMADE IN JAPANなんだよね、じゃあ安心!というのは早とちりです。日本ブランドが欲しいという人は要注意。
ダメ出ししようとしても、これくらいしか思いつきません。特に製造国については、価格低減のためにインドネシアで製造しているということでしょうから、コスパを求める以上は受容しないといけません。それにインドネシア製のギターは粗悪ということでもないでしょう。
あとはさっきも書きましたが、ヘヴィ系のジャンルに対応させるには物足りなさを感じる人もいるかもしれません。音作り次第ではPacificaでも十分に対応可能な気もしますが、違和感がぬぐえないという人は素直にレスポールやメタル系のギターを買いましょう。
結論
めっちゃ良いです。みんなが口をそろえて「Pacificaはいいぞ」と言ってたのは、集団幻覚やカルト宗教などではありませんでした。
とはいえ、約75,000円という本体価格に加えてアンプ、シールド、エフェクター等も揃えることを考えると、あまり学生向けとは言い難いですかね(繰り返しになりますが612はギターとしてかなり安い部類であり、それでいてこのスペックを達成しているのは本当にすごいこと)。
ある程度の初期投資はOKだけどなにを買えばいいかわからないという方の最初の一本として、あるいは中級者以上のサブギターとして、はては禁断症状が出ているからとりあえずマイニューギアしたいけどお金が無い人の新しい家族として…
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Pacificaがみなさまのギターライフの彩りとなることを祈りつつ、それでは。
本題と関係ないあとがき
喜多ちゃんおめ!❤️#喜多郁代生誕祭2023 pic.twitter.com/DYo0iGTid2
— はまじあき🎸 (@hamazi__) April 21, 2023
喜多ちゃん誕生日おめでとう!𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______
喜多ちゃんのキャスティングが長谷川育美さんの、かなーり最高だと思ってます。私は普段男性Voのバンドばっかり聴いてるんですけど、長谷川さんの力強い歌声は本当に大好きです。2nd albumが待ち遠しいですね。
ではでは。