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tc electronic沼に沈んでしまった話

2024年もMNGが止まらないまいけるです。とはいえ近々引越しを控えているので、本体ではなくペダルを買い漁る日々。

まいけるは元々コーラスサウンドが大好きなのですが、にわかにCorona Chorusが欲しくなってきてしまいました。言わずとしれたtc electronic製の名機ですね。思い立ったが吉日、お茶の水に特攻。

あちこち回ってもCorona Chorusは見つけられなかったのですが、別の出会いが待っていました。Flashback X4 Delayです。

https://twitter.com/Hermitaur0328/status/1748275890981896703

ツイート文中にはFlashback 2と書いてしまった上に誤字ってますが、実際には無印のX4  Delayですね。 
ディレイをいくつか使い分けられると便利だなとは前々から思ってたので(リードフレーズ用のディレイと付点8分のアルペジオ用とか)、プリセットを3つ保存可能というところに惹かれて試奏してみました。

いちばん左のつまみでディレイの種類を切り替えられるのですが、とにかく2290 W/MODのサウンドがあまりにも美しかったので、このモードで音を出した時点で購入の意思を固めました。
それと、Flashback delayに限らずtc electronicのペダルの特徴として、スイッチの押下感覚が独特というのが挙げられます。一般的なフットスイッチとちがって、カチカチ感が少なくヌルヌル動きます。たまりません。

これがまいけるのtcデビューとなりました。しかし当初の目的であったCorona Chorusはまだ手に入れていません。実機を試奏して購入したいところですが、お茶の水より遠いエリアにまで赴くのは億劫だったので、digimartで一番安価だった中古品を購入。(ついでにHall of Fame Reverbも買いました。別にいらなかったんですけど、コンパクトサイズの単体リバーブペダルを持っていなかったので、1個くらい持っとくかという意味で買いました)。

Corona chorusはデジタルなので、既に持っているMXR analog chorusとは根本的に違う揺れかたをしました。何の気なしに両者を連結して使ってみたのですが、めっちゃいい音がしてビビりました。

立て続けに3種のtcペダルを入手してしまったまいける、加速度的に沼に沈んでいきます。実家の法要の都合で今月半ばに帰省したのですが、法要を終えて東京に戻ってきたのが昼過ぎだったので、楽器店を回ってから帰ろうと思い立ちました。

Flashback, Corona, HOFを入手して、MOD系と空間系に一通り満足したので、今度は歪みが欲しくなってきました。ハイゲイン教徒まいけるですが、実は歪みペダルそんなに持ってないんですよね。Power Stack, Metal Core, Plexitone, Super Badass Distortionくらいです。しかも一番最後のやつはもう手元を離れてしまいました。手元の機材だとMarshall系の音かドンシャリの音しか出ないので、もう少し毛色の違うハイゲインサウンドが欲しかったのです。

立ち寄った楽器店でたまたま目に入ったV550を試奏しました。自分が持ってないタイプの歪みが欲しかっただけなので、別にtcである必要はなかったのですが、ちょうど沼に沈んでいたところでしたので。巡り合わせということですね。

https://www.andertons.co.uk/guitar-dept/guitar-pedals/preamp-pedals/tc-electronic-ampworx-high-gain-v550-preamp-pedal

見た目からして、5150系のサウンドなのは明らかです。実機アンプを試した経験はないのですが、まさにEVHな歪みだったので、これも衝動買い。

厳密にはペダル型のプリアンプなので、右のCHANのフットスイッチでCleanとDriveを切り替えることができます。そのままReturn挿しすれば、環境を選ばすに再現性の高い音が出せるのも魅力的ですね。いままではInput挿しがメインだったので、ペダル側のツマミとアンプ側のツマミをなんとなく操作していたのですが、操作する部分が多すぎてなんとなくモヤモヤしてました。特にペダル側が3バンドEQだったりすると、勘で操作してた部分が大きかったですね。これ両方のEQがバッティングしません?的な。

ですが今後はReturn挿しメインにして、こいつ1本でもいいかもしれないと思ってるくらいには気に入っています。ちゃんとしたプリアンプを買うのは、これが初めてでした。tc沼と同時にプリアンプ沼に沈んでしまったまいける。そして、あろうことか、tcはこれ以外にも往年の名機をシミュレートしたプリアンプを他にもたくさんリリースしていたのです。

https://www.tcelectronic.com/series.html?category=R-TCELECTRONIC-AMPWORXHIGAINSERIES

この3機種の他にもvintageシリーズというものがあるのですが、こいつらはどうせゲインを稼げませんし(けなしてるわけじゃないです、めちゃくちゃいい音すると思います)、ここでJims 800を買うとまたMarshallサウンドになってしまうので、最後に残ったdual wreckを続け様に購入。こちらもまた見た目から明らかなように、Dual Rectifierのシミュレートペダルです。最近知ったのですが、rectifierって整流管のことらしいですね。

https://www.tcelectronic.com/series.html?category=R-TCELECTRONIC-AMPWORXHIGAINSERIES

レクチのシミュレートである以上、わかってはいたのですが、ものすごいドンシャリサウンドです。BASSを0にしてもまだズンズン言ってます。こちらの歪みも好きですが、かなりピーキーなサウンドなので、TSかなんかを前段に繋いであげてMidを稼いだ方がいいかもしれません。

結局、今はV550の方をメインのオモチャにして遊んでます。tcは空間系のイメージが強いメーカーですが、このペダルを使ってみると、歪みもかなりいい音出してくれることがわかります。

さて歪みも空間系も手に入れ、これでtc沼を脱却するかと思われましたが、まだ終わっていません。フォロワーさんからG-Systemなるものの存在を教えていただきました。聞くところによると歪み以外を網羅したtc製のマルチエフェクターらしいです。新品売価10万円くらい。

中古で5万くらいのがあれば買ってもいいかな〜と思ってましたが、ヤ○オクで3万ちょいのものがあったので、終了30秒前くらいに入札した結果、

なんか落札してしまいました。最近ペダルを整理してお金があったので、それを充当して購入。

で、それがついさっき届いたんですけど、



デカすぎる
。写真のサイズ感からしても、サウンドハウスのレビューからしても相当な重戦車なのだろうとは覚悟していましたが、

外装込みとは言え、本体と比較してもこのサイズ感。マニュアル記載値だと本体のdimensionは512.9mm × 265.9mm × 103.4mm、重さは7.83 kgです。

BD2は大きさ比較用

机の一角が完全に占領されてしまいました。しかし大きさもさることながら、重さ約8 kgはヤバいですね。こんなもんボードに組み込んで運んだ日には、腕がイカれてしまいます。自宅用のオモチャです。

しかしながら、やはりマルチがあると便利です。歪み、クリーン、半音下げ歪み、クリーン+MOD、付点8分くらいをプリセットとして保存しておけば、個人的には十分な気もします。

まだ数時間ほどしか触れていないので、レビューにすらなりませんが、

・歪み以外のエフェクトは一通り網羅されているので便利。
・ただし、これだけ色々できるからこそ、やはり歪みも入れて欲しかった。もちろん、各個に好きなアンプやペダルで歪みを作りたいというニーズはあるだろうから、そういう作りになっているのは自然だけど、そこはユーザーの選択に任せれば良かったのではとも思う。
・外部ペダル用のパワーサプライ端子×4があるのもgood。ただし最大でも200 mAしか供給できないのは少し辛い。歪みペダルでそんなに電力使わんでしょ、という設計思想だと思うが、上述のV550とかdual wreckとかは300 mAくらい持ってくので全然足りない。
・サプライ端子のアイソレートの有無は不明だが、何も書かれていないので多分アイソレートはされてない。
・操作は少しクセがあるが、慣れると比較的簡単に操作可能。でもマニュアルなしだと厳しいかも。
・それぞれのエフェクトは細分化されていて、色々音作りできそう。でもReverbモードの中に shimmerがないのはちょっと残念。
・これでもっと小型化・軽量化されれば最高なんだけどなァ

てなところですかね。思わぬ形で手に入れてしまった重戦車ですが、もうすぐ広い家に引っ越すだろうから、その時には存分に活躍してもらいましょう。

以上、tc electronic沼に落ちてしまったお話でした。tcはいいぞ。

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