clusterで限定公開酒場イベントをやるなら今! 「イベンタートーク!」の内容まとめ
本記事の著者sunと申します。
2023/8/23(水)の16:00から約一時間、由宇霧さん、うに あすとろろじーさん、私の三名で、VRSNSのcluster内イベントとして対談会を開きました。
うにさんはV酒場を代表する「とらいみー!」の店長、私は居酒屋CLUSTARSの支配人、由宇霧さんはV酒場や居酒屋CLUSTARSのオーナーです。
相互協力して酒場イベントを盛り上げている三名の対談会は、Youtubeで配信され、アーカイブとして記録されていますが、本記事は特に重要な情報を文章に書き起こしたまとめ記事となっております。
最初に結論だけ申し上げると、clusterで限定公開酒場イベントをやるなら、今が絶好のチャンスです!
自信をもって言えるだけの理由を、以下の文章で説明しましょう。
Ⅰ.clusterの限定公開イベントとは?
我々が酒場イベントを本格的に開始したのは、2023年の4~5月頃でしたが、それ以前にもclusterには様々な接客系イベントが存在していました。
それこそ居酒屋、バーなどをはじめ、ホストクラブ、キャバレークラブ、喫茶店など、様々なイベントがclusterにはあります。
それにも関わらず、なぜ新たな酒場イベントを開こうと考えたのか?
その理由を述べる前に、clusterの主な遊び方について、二つ説明します。
Ⅰ-ⅰ.clusterの主な遊び方2パターン
①イベントに参加する遊び方
ここでいうイベントとは、clusterのシステムを利用した遊び方となっております。
cluste内のメニューでメニューを開き、探索、イベントを選択すれば、システムに登録されたイベント一覧が表示されます。
また、イベントページから入場できるワールドは、ワールド全体に声が届く「全体マイク」を使用できたり、スタッフ権限が与えられたユーザーのみが通過できる「スタッフコライダー」、問題のあるユーザーをイベントからBANできるなど、様々な便利機能が使えます。
非常に多くのメリットがありますが、「身内でひっそりとしたイベントをやりたい!」というケースにおいては、イベント一覧に表示されていることが却ってデメリットになる場合もあります。
②パブリック、パーティーサーバーに参加する遊び方
もう一つの主な遊び方は、イベント機能を利用していないサーバー、つまりパブリックやパーティサーバーに遊びに行く方法です。
ここでは特に酒場イベントについて取り上げますが、多くのclusterの酒場イベントは、パブリックかパーティであるように思われます。
パブリックとは、文字通り誰でも参加できるサーバーです。
パーティとは、サーバー内にいる人のフレンドなら誰でも参加できる、言い換えれば「サーバー主のフレンドの、そのまたフレンドも参加できて、さらにそのまたフレンドも……」といったタイプのシステムです。
先述した「身内でひっそりとしたイベントをやりたい!」という場合は、パーティでも良いかもしれません。
しかし、日頃から数多くのイベントを主催している活動者などは、必然的にフレンドが膨大な数となります。
「友達の友達の友達の……を6回繰り返すと、世界中の人と繋がることができる」なんて言われることもありますが、そこまで大袈裟なものでなくても、フレンド数が膨大なユーザーにとっては、パーティはパブリックと実質的に変わらなくなってしまいます。
Ⅰ-ⅱ.プライベートサーバーでイベントを開くアイディア
先述した①、②に代わる第三の選択肢として、プライベートサーバーでイベント開催する方法が考案されました。
今回の対談会で語られたものは、うにさん店長のV酒場「とらいみー!」と、私が店主の居酒屋CLUSTARS「したため」です。
#V酒場と居酒屋CLUSTARSは、共に様々なイベントの会場として用いられており、その中の一つとして「とらいみー!」や「したため」が存在するという構図になっております。
(ちなみに、V酒場で使われる抽選会のワールド製作者さんは黒柳ゴウト 様です)
ざっくりと特徴をあげると以下の通りです。
V酒場
・イベント機能を利用した抽選会場があり、抽選に受かったお客様がプライベートサーバーに案内される
居酒屋CLUSTARS
・初めからプライベートサーバーで立てられ、入場用のURLがSNSで公開され、そこからならば誰でも入場できる
V酒場のシステムは説明が難しいですが、居酒屋CLUSTARSのシステムは比較的簡単ですから、このnote内で説明したいと思います。
Ⅱ.具体的なイベント開催方法(由宇霧さんの過去のnote記事)
上記の由宇霧さんのnoteと、対談会の内容を要約すると、以下の通りです。
パブリックワールドだと、いたずらが発生しやすいので(特に夏休みシーズンなど)、防止のために限定サーバーでイベントを開きたいと思った。
由宇霧さんは多数のイベントを主催し、フレンド数も膨大だから、パーティサーバーは実質的なパブリックサーバーになってしまう。
V酒場や居酒屋CLUSTARS、そして(今回の対談会ではあまり触れられませんが)特化V酒場のワールドは、由宇霧さんに事前の許可取り不要で営業、イベント開催OK!
ここでは特に、プライベートサーバーの機能である「ポータル、URLからは誰でも参加できる」について掘り下げたいと思います。
サーバーを立てる時に、「ポータル、URLからは誰でも参加できる」にチェックを入れると、そのサーバーに入場するためのURLがコピー&ペーストできるようになります。
私の「したため」を例にとると、上記の方法でコピーしたURLをX(Twitter)で投稿することで、私のポストを閲覧できる環境にある限りは、プライベートサーバーでありながら、パブリックのように誰でも入場できるシステムとなります。
また、このURLを利用する方法は他にもメリットがあります。
コピー&ペーストさえすれば、ディスコードサーバーなどで友人を招待しやすい
誰か一人でもサーバーにログインしていれば、サーバーは存続し、入場URLも有効となる。
上記の理由から、イベント中にサーバー主がトラブルで退出してしまっても、サーバー主自身がURLから入場すれば復帰できる(つまり、新しくプライベートサーバーを立て直す必要がない! 保険としてURLを控えておこう!)
clusterのシステムに慣れていない初心者の方々にとっても、URLをクリックするという単純明快さから迷いにくい(副次効果として「したため」には、「clusterに行ってみたいけどどうすれば分からない」という、他VRSNSでの私のフレンドたちが多数いらっしゃいました)
ここで一つ注意点ですが、FANBOXなどの有料記事内にプライベートサーバーのURLを公開するなど、金銭的な利益が発生する行為は禁じられています。
Ⅲ.数ヶ月イベントを継続して分かったこと、今後の課題
入場URLを利用したプライベートサーバーのイベントを数ヶ月継続して、一つ大きな課題が判明しました。
それは、VRHMDを利用しているユーザーが、フラッと立ち寄るのはちょっと負担が大きいという点です。
というのも、SNSなどで入場URLをクリック、開かれたページで「clusterを起動」をクリックという手順は、VRHMDを着けている人にとってはやりづらいです。
また、詳しい原因は不明ですが、特にVRユーザーの場合、一度clusterアプリからログアウト→入場URLをクリック→「clusterを起動」で再起動するという流れは、なかなかに手間です。
最初から目的のワールドに入場して、VR外で待機しているなら問題ないですが、「今〇〇のイベントがやっているのか! 行ってみよう!」なんてフラっと立ち寄ろうと考えても、腰が重くなってしまいます。
そこで解決策の一つに、「サムネなし公開イベント」が考案されています。
clusterでイベントを開く際、イベントそのものにサムネイル画像を設定できるのですが、これをあえて設定しないことにより、以下のようなメリットが生まれます。
cluster内のイベント一覧に表示されない
通常、上記は宣伝効果が低くなるためデメリットになるが、荒らしは手当たり次第にイベント一覧から入場(特に人数が多いイベント)する傾向にあるため、荒らしの侵入経路を遮断できる
フレンド一覧から「参加」を選択することで、イベントに参加できる。(つまり、入場URL以外にも参加経路が一つ増える!)
clusterの写真投稿機能でハッシュタグが自動で挿入されるが、イベントごとに個別に設定されたハッシュタグを使えるから、お客様の負担軽減にもつながるし、店員側も宣伝効果が見込める(プライベートサーバーだと、ワールド名が自動挿入されるが、V酒場も居酒屋CLUSTARSも同一のワールドで複数のイベント(店舗)が開かれているから、ログが煩雑になってしまう)
Ⅳ.イベント外でも「居酒屋CLUSTARS」は打合せにオススメ!
そもそも居酒屋CLUSTARSは、CLUSTARSというコミュニティから生まれたものです。
CLUSTARSには、CLUSTARS学園やOPENMICLUSTARSなど様々なイベントがありますが、それらの出演者やスタッフによる打合せ場所、打ち上げ会場として、居酒屋CLUSTARSは人気です。
上記のワールド俯瞰図にあるように、三つある卓がやや離れた位置に設置されていますが、例えば1卓に座っていると、2卓、3卓の席の会話が、ほどんど聞こえなくなります。
これはワールド制作者の由宇霧さんが試行錯誤を重ね、距離によるボイス音声の減衰を、絶妙な加減に調整したからです。
すなわち、他の卓に座る者の声で話が混線することなく、卓ごとに話題を共有して、話に集中できます。
このシステムを採用しているワールドは少ないように感じますが、恐らくこのように卓を卓を話すと、見栄えが悪くなってしまうからだと考えます。
(余談ですが、当初は二階建てにする案もありましたが、上下への減衰設定が非常に難しかったので断念したそうです)
居酒屋CLUSTARSは開き直って、喋ることを主目的としたワールドにしました。
また、3卓に巨大なスクリーンがあることも特徴です。
大きなイベントの定例会ともなると、まずは3卓でスクリーンを使った全体会議が進行し、それが終わると警備班、カメラ班、音響班ごとに1、2、3卓に別れ、今度はより詳細な打合せを進める……という光景がよく見られます。
以上の理由から、居酒屋CLUSTARSは打合せにもオススメで、重ね重ねになりますが使用に事前の許可取り不要なので、是非ご活用ください!
Ⅴ.V酒場はリピーター率が非常に高い!
うにさんのV酒場「とらいみー!」のお客様は、リピート率が非常に高いことが、魅力的なイベントであると何よりも物語っているのではないでしょうか。
また、うにさんによると「突然席を立ったり、暴れだしたりするお客様が、今まで一人もいなかった」とのことです。
抽選会というシステムが存在し、必ずしも気軽に入ることができないという「プレミア感」があるからこそ、安易に荒らすのは「勿体ない!」という心理が働くのではないかと、由宇霧さんは語りました。
その日に何人のキャストが出勤できるかにもよりますが、実際「とらいみー!」はお客様1~2人に対し、キャスト1~2人という、濃密にして贅沢な接客を受けられます。
V酒場もまた、絶妙に距離減衰が調整された三つのテーブルカウンターが存在し、テーブル1つにつきお客様最大2人×テーブル3つ=最大6人のお客様をご案内できます。
多いときは、プライベートサーバーを2つ立てることで、6人×2サーバー=12人のお客様に来ていただけるようになります。
しかしながら、それでも最大12人という狭き門なので、なかなか抽選されないお客様の為にと、居酒屋CLUSTARSが生まれた一面もあります。
この点、居酒屋CLUSTARSでは(店員含め)最大25人が1つのサーバーに入ることができます。
また居酒屋CLUSTARSは、V酒場と比較すれば、一人ずつに濃密な接客をするのは難しいですが、その気軽さからか聞き専やコメント勢、夕食などを食べながら、作業しながらご来店してくださるお客様も多いです。
以上を踏まえると、V酒場と居酒屋CLUSTARSで上手く差別化されているので、多くの人はどちらかにはハマるのではないかと信じております。
Ⅵ.VTuberから見た居酒屋CLUSTARS
居酒屋CLUSTARSの発案者はうにさんでした。
他VRSNSと比較して、clusterは特にスマホやタブレット端末、PCデスクトップ環境のユーザーに優しい作りとなっております。
つまり、VRHMDをかぶらなくても楽しめるということは、clusterを楽しみながら食事やお酒などを楽しめるということです。
(VRHMDをかぶったまま食事やお酒ができる方々も、VR上級者の中にはいらっしゃいますが)
そこに目を付けたうにさんが、「食事時に店を開いて、皆で集まって食事する場所を提供しよう!」と仰ったことから、居酒屋CLUSTARSが始まりました。
実際、「したため」の営業日は水曜日19:30~21:00ですし、由宇霧さんが不定期に営業する「まひる」は主に木曜日の12時頃に開かれます。
ちなみに、この記事をご覧になって、自分も「とらいみー!」や「したため」のようなお店を開きたいと思った方向けに記述すると、現時点では火・金・土・日に営業する店舗が少ないのでオススメです。(逆に月曜日は激戦区です!)
また、VTuberならではの面白い発想として、過去に由宇霧さんは居酒屋CLUSTARSにてゲーム居酒屋のイベントを開催しました。
由宇霧さんのYouTubeチャンネルで配信されているFortniteのゲーム実況を、cluster内で別のスタッフに画面共有し、居酒屋CLUSTARSに集まった観客たちがそれを視聴するイベントです。
clusterは比較的軽量なVRSNSなので、clusterとゲームアプリを同時に起動しても耐え得るだけの環境を用意するのは、そこまで敷居が高くはありません。
実際に開催してみたところ、ある種のeスポーツバーのように非常に盛り上がりました。
これとは別に、「#サマクラ2023」というイベントで行われたアンバサダー配信を、突発的に居酒屋CLUSTARSでの視聴会を開いたところ、これまたホームシアターに集まったかのように盛り上がったと言います。
許可をいただければ、clusterでリアルタイムに行われているイベントの視聴会を開くのも良いかも知れませんね。
ただし、特にゲーム実況の場合、音ズレの防止やclusterでの画面共有用、サブ音声の出力などの関係で、少なくとも一人のスタッフは必要です。
由宇霧さんとうにさんが語っていましたが、特に個人VTuberの方々にとっては、配信にスタッフがつくことのありがたさ、それを実現させる為の大変さは、日頃から痛感しているそうです。
しかし、clusterにはカメラマンや音響班として、様々なイベントで活躍されている「活動者」が、VTuber以外にも多数いらっしゃいます。
勿論、ある程度の信頼関係ができていることは必要ですが、配信に協力してくださる優れたスタッフたちと巡り会えると考えれば、clusterは夢のような世界とも言えるのではないでしょうか。
Ⅶ.clusterのイベントを通して発生する信頼関係
カメラマンや音響班、ワールド制作や警備チームなど、「イベントスタッフをするのが楽しい!」という理由で活動していらっしゃるユーザーがclusterにはいます。
たとえば私の知人だと、推しのアイドルを応援したくてカメラマンになり、何度もそのアイドルのスタッフとして参加していたら、色々なアイドルイベントのスタッフを任されるようになりました。
何度もイベントを開催、参加、スタッフとして助け合いをする中で、信頼関係は少しずつ厚くなっていきます。
VTuberやアーティストなど、パフォーマーのみに限った話ではありません。
「困ったときは、スタッフの〇〇さんに頼めば何とかしてくれる!」という感じで、何度も助けてくれるスタッフをパフォーマーはしっかり憶えています。
かくいう私自身も、Navis Lobby/非公式ロビーというワールドにて、作業集会として何度も由宇霧さんとお会いする内に、少しずつ距離が縮まったものです。
私は主に小説を書き、由宇霧さんはイベントの準備などをして、お互い全く違う作業をしていましたが、それでも「一緒に作業する」というのは大きなキッカケでした。
CLUSTARSが生まれたのは、そうした信頼できる仲間を見つけるキッカケの場所を作る目的もありました。
特に注目すべきは毎週木曜日22:00~23:00に行われる、誰でも5分間パフォーマンス(歌、ダンス、告知、自己紹介、スライド発表など)ができるバラエティイベント、「CLUSTARS TRY」です。
カメラ班、音響班、MC班などと言ったスタッフチームもありますが、スタッフについても誰でも歓迎しております。
先述の信頼できる仲間を見つける理由の他に、カメラや音響の初心者でも気軽に練習できる場所であって欲しいという意図があります。
一時間のイベントですが、協力してプロジェクトを一つ終わらせたことで芽生える信頼関係は大きいです。
事実、イベント後の打ち合わせはパフォーマー、スタッフ問わず盛んな交流が行われ、新たな企画が発生する場合もしばしばあります。
しかし、「CLUSTARS TRY」はパフォーマー向けであり、そうでない方々にとっては敷居が高いかも知れません。
CLUSTARSから酒場イベントが発生した理由の一つに、その解決策という側面もあります。
たしかにお客様とお話しして楽しい場を提供するお仕事は、決して「楽勝!」と呼べるものではありません。
それでもパフォーマーとして演壇に上がって、自分ならではのスキルで表現することと比較すれば、居酒屋の店員や酒場のキャストは、まだ比較的負担が軽いと考えます。
いつかはパフォーマーとして出演したいけど、まずは人前に出ること、人と話すことに慣れたいという方にも、酒場系イベントのスタッフはオススメです。
Ⅷ.接客系イベントの横のつながり
一つ例を挙げれば、「とらいみー!」と「したため」の結びつきが最近強くなっています。
うにさんと私のような店長同士の繋がりもそうですが、時にはお互いのお店にヘルプ店員として出勤したり、「とらいみー!」のメンバーが居酒屋CLUSTARSにて営業するというケースもあります。
そして、どちらかのお店に来て下さったお客様が、もう片方のお店に行くようになったという嬉しいお話も、最近増えてきました。
「とらいみー! で出会った推しがしたためにもいるから、行ってみたくなった!」というお客様もいらっしゃいました。
こうしたお客様同士の横のつながりとして、V酒場ならではの事象があります。
先述の通り、「とらいみー!」は店員割れをしない限りは、当選したチームと落選したチーム、来てくださったお客様の間で二つが発生します。
落選チームのお客様は、悲しく悔しい思いをしますが、奇妙にも同じような気持ちになった他人がそばにいます。
仮にこれが有料イベントだったら、落選した場合洒落にならない話に発展しそうですが、あくまで無料イベントだからこそ、「落選して残念だったねー」と他の人と気持ちを共有し、そこから連帯感が生まれ、仲良くなるという興味深い出来事が見受けられます。
clusterの話からは脱線しますが、VRChatでは抽選イベントに落ちたユーザーたちが集まる居酒屋が存在し、一緒にお酒を飲むことで仲良くなり、一つのミュニティまでに成長した事例もあります。
Ⅷ-ⅰ.お客様が「とらいみー!」のキャストを助けた事例
ある営業日、うにさんはiPadからclusterにログインしていました。
その際、「とらいみー!」に初出勤となる新人キャストと二人組で接客していたのですが、営業中にclusterのアプリが落ちてしまうトラブルが。
一人取り残された新人キャストでしたが、ピンチを救ってくださったのは常連のお客様でした。
そのお客様は何度も「とらいみー!」に通ったことで、喋り上手にもなっていましたし、キャストの方々とも少なからず信頼関係ができていました。
うにさんが戻るまでの間、お客様が新人キャストと上手にお話しすることで、サポートしたそうです。
このように、お客様とキャストの間にも『横』のつながりが発生する場合もあります。
特に「とらいみー!」は通常営業以外にも、メンバーで体操イベントやピアノ演奏会を開くなど、一人ひとりにスポットを当てる機会が日に日に増加しています。
それらのイベントにメンバーが駆けつけてくれるのは嬉しいですし、ユルいグループ活動は、特に個人VTuberにとってはありがたいものです。
もっと言うと、共に活動していく中で、仲間の意外なかわいい一面を発見すると、グッと距離感が縮まります。
たとえば、圧巻の剣舞を披露する人が、可愛いお洋服を着て接客するイベントを始めた際には、親しみを感じて以前以上に仲良くなったりするそうです。
Ⅷ-ⅱ.「したため」の店員間で発生したコラボやお仕事
距離感が縮まったことで、コラボやお仕事に繋がるケースもあります。
CLUSTARS内で「したため」のオープニングスタッフを募集するにあたり、私は数名の方々をお誘いしました。
中には「いつかsunに小説の依頼をしてみたい!」という、嬉しいお言葉を下さった御方もいたのですが、活動する場所や時間などがお互いに違うせいで、なかなか接点が見つかりませんでした。
仕事を抜きにしても、純粋にその方とお話してみたいというのもありました。
そこで、その方からご快諾いただき、一緒に「したため」の店員となって以来、お店のロゴを有償で制作していただいたり、小説の有償依頼をいただいたりと、様々なコラボ・お仕事が生まれるようになりました。
「したため」はヘルプとして、その日限りの店員を募集する場合もありますが、たった一回のヘルプ店員がキッカケになって、イベントに誘われたり、コラボが生まれたりすることもありました。
私見ですが、やはり何らかのイベントで接点があると、その人の人となりも何となく分かりますし、「どのように頼みごとをすれば良いかな?」という判断材料にもなるため、コミュニケーションコストが下がって色々と頼みやすくなります。
「CLUSTARS TRY」はパフォーマー向きと先述しましたが、こうした利点もあることから、たった一回だとしても、接客イベントを共に経験するのは大きな一歩だと、私は考えております。
Ⅸ.まとめ
酒場イベントに限ったことではありませんが、今の時代メタバースでは一人勝ちしてもあまりメリットがありません。
メディアによって一時的にメタバースブームが発生しましたが、まだまだメタバース内の人口は多いとはいえません。
そんな状況で、一つのグループ・コミュニティだけが独占しても、メタバースという大枠を変革することは難しいです。
だからこそ、今いるメタバースのユーザーたちで協力して活動すれば、この世界はより楽しい世界になっていくと信じております。
今後も由宇霧さんは、対談会やnoteなどで酒場系イベントのノウハウなどは公開していきますが、上記の理由から遠慮なく真似して下さって大丈夫です!
また、新規店舗を開始する際、「この時間で営業したいけど、同じ時間で他の酒場系イベントが営業しているから、怒られそう……」と考える方もいらっしゃるかも知れません。
ですが、私たちのイベントの裏で、他のイベントを開くことについては気にしなくても良いです、大丈夫です!
最後になりますが、今のところ由宇霧さん、うにさん、私には余力がありますから、新しく酒場イベントを開きたい方々をサポートすることは可能です!
今後、酒場系イベントが増えていったら、一人ひとりをサポートするのは難しくなってしまいますから、その意味では今がチャンスです。
V酒場も居酒屋CLUSTARSも既存のワールドを使ってくださって大丈夫ですし、マニュアルや営業日誌などでノウハウを共有することも可能です。
新規店舗(店長希望者)に限らず、「酒場イベント店員をやりたい!」という方がいらっしゃいましたら、是非我々に声をかけていただけると嬉しいです!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!