2022年 麻酔科専門医試験 感想
<筆記試験>
神戸会場で受験しました。
巨大なホールで長机に一人一席。時計は大きなデジタル時計が最前列に配置されていました。
時計がいると言うことでしたがなくても全然クリアに見えました。
筆記問題:計90問
今年から筆記90、臨床問題55と動向が変わり急変が予想されました。
しかし蓋を開けてみれば6割くらい過去問、さらに来年のCに当たる部分も6割くらい過去問と被ると言う内容でした。
内容は例年通り、過去問題集の内容とほぼ一致していました。
しかし、数問は新規と思われる問題がありました。新規の問題は普段の臨床の知識でカバーできる、または対策しなくても大丈夫な程度(一部のとても優秀な方しかわからないため)でした。
対策:過去問題集を2014年〜2020年の計7年分を3周しました。
どうしても同じ間違いをする問題が数問ありましたのでそこは重点的に記憶しました。先輩から、脊髄反射で解かねば時間が足りないとのアドバイスもあり、一問数秒で解くように繰り返しました。
その他には試験を解き終わっても見直しをしつこくする事でしょうか。
過去問が不十分、または曖昧な記憶だとできる人がかなりできるのですごく不安になったかと思います。しかしあまり過去問が十分でない友人も受かっておりました。
※テキストなど
過去問題集を繰り返しが必要十分
<口頭試験>
集合時間までに広い待機室で待機。試験内容説明の時間が来ましたらスマートフォンやパソコン、タブレット関係は学会の用意する茶封筒に入れて自分のバッグに入れるよう言われました。
待機室でも自分の受験番号に従って座席は決まっていますが、試験会場であるホテルの客室へは5人ほどのグループで呼ばれ、業務用エレベーターに5人くらい乗せられ、客室へ移動しました。
廊下に椅子があり、試験監督とペアで椅子に座ります。
時間が来たら、症例内容の書かれた紙を渡され、付属のボールペンでメモを取る事を許されます。内容確認、メモの時間は5分間です。
内容は、
準緊急カイザーの申し込みがありました。
→術前に何を確認しますか
脊椎麻酔を行います
→薬剤投与後に血圧低下しました、どうしますか
出生した児は21トリソミー、十二指腸閉鎖があり、手術することになりました
→なにを確認しますか
→導入はどのように行いますか
児の上下肢にSpO2の差を認めました
→何を考えますか
術中に血圧低下しました
→なにを考えますか
肺高血圧クリーゼがおきました
→どうしますか
脳外科脳腫瘍
半坐位、MEPあり、気道確保困難を予想させる所見あり
→麻酔計画、麻酔導入はどうしますか
→半坐位で気をつけることはなんですか
術中ベローズおかしいです
→何を考えますか、どのように対応しますか
血圧低下(バイタル提示)
→何が起きたと考えられますか
空気塞栓について
→どのように対応しますか
ARDSについて
→ARDSの原理(あやふやです)、どのように対応しますか
今回はMEPモニタリングを行いました
→刺激部位はどこになりますか、刺激強度はどの程度ですか、ベースラインMEPとは何ですか
でした。
はじめに紙が渡されて、部屋に入る前に考えることができるのですが、カイザーの方はシナリオが2行で、みて絶句したのを覚えております。