ジョヴァンニ・ダヴィッド《珈琲を飲むマスクの男》(1775)

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【小説】『マルチェロ・フォスカリーニのカーニヴァルの最悪な一週間』のイメージにつながればと思い、こちらで紹介させていただきます。

18世紀後半のイタリア画家兼版画家のジョヴァンニ・ダヴィッド(Giovanni David, 1743-1790)の《珈琲を飲むマスクの男》(1775)です。

ダヴィッドの「様々な肖像画」(Divers Portraits)シリーズの表紙絵で、タイトルの通り、珈琲を嗜むマスク姿の男が描かれています。典型的なヴェネツィア貴族男性の服装で、ジレ(ベスト)に、膝丈のキュロット、そしてボタンの並ぶジュストコールを着ており、その上には足のすねまであるタバッロ(マント)、レースと絹でできたバウタ(頭巾)を身に着け、頭には三角帽子を被っています。白い仮面は顔にはつけず、帽子の上に乗せていますね。当時の流行りでしょうか。

こちらの作品は版画としてヨーロッパに出回ったようですが、今日ではニューヨークのメトロポリタン美術館やワシントンのナショナルギャラリーで版画が保管されています。

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/335297

https://www.nga.gov/collection/art-object-page.163476.html




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