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シリーズ【地中海救助船の窓から】#4

今日は、いや今日も、いろんな雑用して準備準備の日々。

部屋のプレート作り

作ってる時に、
もっと大きい方がいいとか
その色は見にくいとか、
後ろから色々言うてくる
人たちがいるので、

イラ。。。

いや、ここは抑えて
「あ〜、うん、そうね〜」
と振り向かずに流す。
右から左に。

あとは、みんなの仕事着になる
スクラブをネットで検索したり、
(ノルウェーだと
クソがつくほど高いので、
スペインから注文することに。)

上司のバーバラは、
スクラブは何色でもいい、任せる。
って感じなんだけど、

これもまた検索してると、
後ろから画面を関係ない人が、
ネイビーは、
マッサージ師みたいでイマイチとか、
グリーンは手術っぽいから
救助した人が怖がるとか、

もう、うっるさいねん!!!

あとは、救急箱の薬を
スーパーに買いに行き、

帰ってきて
プリンターのセッティングをし、

セッティングしてる側から、
置く場所は
あっちの方がいいとか
こっちの方がいいとか、

そんな広いオフィスじゃないんだから、
どこ座っても、
10m以内なんだし、歩け。
じゃ、お前セッティングせぇ!

とは、言わないで、

とりあえず、この顔。

なーーーーんか、
言わないと気が済まない人が、
約2〜3名いて、

すーーーーごい遠くにいるのに、
地獄耳で口出してくるしよぉ。


あー、もう疲れるわ〜


今日は、昨日
新しく船にきた人たちに
実際の救助が船の上で、
どう言う風に行われてるか、
実際に船を歩いて説明。

そして、今までの救助船の
歴史をご紹介した。

2015年から始まった
NGOの地中海での捜索救助活動は、
2017年頃ピークの時は、毎週のように
リビアからボートで渡ってくる
アフリカ、中東系の移民を
イタリアのシチリア島にうん千人と
下船させていた。

それを難民、亡命希望者として
処理しなければならないイタリアは、
怒り爆発。
なんでイタリアにばっかり連れてくるんだ!ってなって、

政治の力を使って、
救助船が運行できないように、
何かと理由をつけて、
船を運行停止、押収してきた。

国を絡めて、
運行停止は不当、
人命救助は犯罪じゃない!と
提訴や裁判に持ち込んだりしても、
理由をつけて裁判を延期したり、
今もヨーロッパ最高裁判所に
最終判断を委ねてる案件もあって、

昨日も私が今年の初めに働いてた
openarmsが運行停止になった(泣)

理由は、いつもイチャモンみたいなのが多い。

ライフジャケットが多すぎるとか。

2018年以降、
このプロジェクトって、
政治とのゲーム見たいなものになってる。

今準備しているジオバレンツ号も
最初の救助の後、
何かまた理由をつけられて
運行停止になる確率はゼロじゃない。

船のチャーター費用、
その他色々の物品を準備するのに
億単位のお金がかかってるから、
もう後戻りはできない。

オフィスに座ってると、
何千ユーロ単位の領収書が
毎日何枚も飛び交っているし、
ま、とにかく、
もう後戻りできないから、
5月の出航を目指してる。

こんな時、
日本人の私としては、
ちょビーっとの難民しか受け入れてない
日本国民として、
イタリアは難民受け入れに対してよくやってると思う反面、
政治とマフィアが絡んで
救助船をねじ伏せてくる
国力というか強引と言うか、

しかもそのねじ伏せた自国の政治家を
国内にて起訴したりしてて、
ドラマティックであり、

そら一筋縄では行きませんよ。。。
トホホ

私は、政治的に
右でも左でもないんだけど、
でもこの救助船に乗ってるってことは、
左なのか。

でも、海上で危ないボートがいたら、
救助するのは海の法律的に義務で
じゃぁ、たくさんの難民を受け入れるのは
その国の財政とか
犯罪率とかにどう影響与えるとか、
じゃぁ、そもそも
なんで彼らは自分の国を
逃げなきゃいけないのか
その原因を作ってるのは誰なのか、
アフリカの貧困の原因は何か、
資源を搾取してるのは
どの国の誰なのか、
スマホに使われてる金属は
どの国から来てるのか、
誰が労働して作ってるとか、
それはそれはエンドレスな話で、

簡単に結論なんて
出るわけない。

けど、
そういう複雑な問題を
突きつけられてる世界に住んでるという
意見を共有することによって、
人々が
世間を見る意識は変わると思う。

んだよな〜〜〜


とりあえず、グミ食べて、
今日の雑用おわらそ。 


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途上国で助産師する人@今ウクライナ
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