7.会議と言う名の演説
参加者が議題に対して意見を出し合ってこそ会議だが、バカ社長が居る会社は会議と言う名の場はあっても実態は社長の一方的な演説会でしかない。
それも決まって、言う事はいつも同じ。“言い続ける”という点では必要だし有効であるが、話す技術が低いので、聞いている方は心の中で「はい、出た!」、「もっと端的に言えよ!」と呆れや怒りが渦巻き、その場の価値を全く見いだせない。いつもと違ったことを言い始めると、「要は何だ?」、「一体、何が言いたい?」、「まとめてから話せよ」と理解する以前に聞こうという気が失せる。
しかし、話している本人は熱弁止まらず、要領を得ない話を繰り返す惨状を続ける。話し疲れ始めると、場の空気の違和感を察知し、「いいか、わかったか?」と締めに入る。参加者がそこで「はい!」と言わず意見しようものなら、振出しに戻るので、慣れたスタッフは語気を強めて「はい!」とその場を凌ぐ。
これを“会議”と称し、一方的な自己都合で突発的に開催される。
スタッフで、この“儀式”に慣れる人は長期間在籍するが、違和感をもつ人は早々に退社していく。だから結果的に“事なかれ思考の処世術に長けた人”がベテランとして残り、幹部として君臨する。
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