Adults are supposed to be able to do anything by themselves
社会的弱者を除いて、大人たるもの何でも自分で出来てこそ、大人と言えるのでは無かろうか?
今回の疫病下で思う事は、情報を集める事、集めた情報を踏まえて状況判断する事、状況によってどう行動するか判断する事、が一人一人出来ておらず、大勢は報道に右往左往され、漠然と怖い、マスクを着けなきゃ、検査をして欲しい、家に居ればいい、自粛すればいい、後は行政が何とかしてくれる、等と深く考えないまま安易な結論に至っているように思う。
某有名人が言った通り、「自分で考えて行動すればいい、人のせいにするな」。ゴモットモな話でその通り!だと思う。(私は彼の信奉者ではありません)
年齢だけ大人の大人が浅慮な状態でいるので、今回の疫病への対処のみならず、日本が“いい国”ではなくなってきているように思えてならない。浅慮は他人や政治、自国に対しても影響を及ぼしており、違う言い方をすれば“無関心”となっており、言わば国を挙げて“お人よし化”に拍車が掛かってると思う。
率直にその典型的な事象が“オレオレ詐欺”改め“特殊詐欺”。(名称に違和感があり、何が“特殊”なのか私には理解しがたい。手口からすれば至極単純な“お人よし心”が招いた結果と言えるので、何ら“特殊”と思えないが・・・。)この被害総額は8年連続で年間300億円を超えており、悲しくも“お人よし化”の事実を定量的に示していると思う。
「騙す奴が悪いのであって、騙される人は悪くない!」という事が“お人よし化”を象徴する思考であって、世界に出れば誰もそんな事は言わず、「騙される奴も悪い」が常識である。こんな思考のまま観光にせよ定住にせよ外国人を諸手を挙げて迎え入れている事も“お人よし”極まりない事象の一つである。
政治対しても同様で、こんな身に迫る危機を感じて初めて、行政への不平不満を口にするが、政治家を選んだのは我々国民一人一人。ロクに被選挙人を調べる事も無く、人から頼まれた、街で偶然見かけた、握手した、有名だから、等の“お人よし思考”で投票した結果は、何ら我々の満足・納得する支援無く、自分達だけ安全圏に立った上で、緊迫感迫る“フリ”をしながら高給な税金をもらっている。(国会議員は一人当たり年間約4,120万円のお金を手にしている。内訳:約2,200万円の報酬+経費1,200万円+720万円)
“思考力”が顕著に衰退してしまっているのではなかろうか?“思考力”のみならず、“情報収集力”、“判断力”、“創造力”も同様で、所見はテレビを主とする映像媒体の強い悪影響が、この結果を招いたと思う。
視覚と聴覚の両方を同時に支配する映像媒体は必要不可欠であるが、強い毒性を伴っていると認識しなければならないにも関わらず、安易に視聴する事で、無自覚のまま害されている(洗脳と言っても過言では無かろう)。
何も映像媒体全てが悪いと言っているのではなく、番組次第である。ヤラセや捏造番組が発覚し、視聴率至上主義を示した。要は“多くの人に見てもらえるなら手段を選ばず”という、お粗末な倫理観や道徳観の上に成り立っている番組が“強い毒性を伴っている”のである。人や物を疑う事をしない“お人よし化”は、こういった“毒性番組”を蔓延らせ、無防備・無意識・浅慮な人たちを毒し害していき、そして自ら考え判断する力を蝕んでいき、“お人よし化”を作り上げたと考えるからである。
これから当面、未曽有の不況に陥り、ワクチンが開発されない限り、回復願うも頼みの外国人を安易に受け入れる事も出来ず、延期したオリンピックは中止にせざるを得ないだろう。そうなれば拍車をかけて日本経済は悪化し、内需で回復を期待すれど、超高齢少子化の人口背景下、全くもって見込みが立たない事を認識し、その時になって初めて、如何に自国が衰退傾向かを自覚するのだろう。
“子供たちの未来を云々”という多種多様な活動は大いに結構。その本質的な課題は年齢だけ大人の増加を阻止し、名実共に大人と言える、先述の各種の“力”を備えた大人たちを如何にして増加させる事に尽きるのでは?と思う。