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13.「勝手な事しやがって!」

業績が悪い原因はスタッフのせいにする。良い原因は自分のせいにする。手柄は社長が持っていくという、こんな嘘のような話が日常茶飯事に起きる。

何故なら、“自分の言った通りにしていれば”、必ずいい結果しかにしかならないという根拠不明な自信に満ち溢れているから。だから、良い結果が出た時は「ほら、見てみろ」、「それでいいんだ」と言い、悪い結果が出た時は「勝手なことしやがって!」とキレる。

このプロセスには、中途半端な指示が出ている。指示をもらったスタッフは一所懸命考えて、社長が言う事をやろうとする。その時、解らないことが出て質問すると、「それを考えるのがお前の仕事だろ」、「俺はそんな細かい事までわからない」とお決まりの回答が待っているので、慣れたスタッフは決して質問しない。そして、やった結果次第で先述通りの言葉が発せられる。

これを何度も繰り返されれば、誰も自発的に何かをしようと思わなくなって当然。しかし、「自分たちでもっと考えろ!」と平気な顔で言い放つ。止めを刺すのは、今いるスタッフに向かって、呆れて嫌気がさして辞めていったスタッフが辞めた後にも「あいつは勝手なことしやがった」とキッチリ責任を擦り付ける。

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