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9.デタラメ人事異動

「地位が人を作る」、「役職が人を育てる」と言う言葉を知っているかどうか定かではないが、不思議と役職者をおきたがる。誰かが辞めると、その後任者を直ぐに選んで「がんばれ!」と。その後任人事は誰が見ても明らかに役不足で、指名された本人ですら困惑している。

この意図は異動命令をした後に真意が明確になる。それは会議などで社長が「お前に任せたんだぞ!何で結果を出さない?」、「何故、わからないなら自分で勉強しない?」と叱咤・叱責を浴びせる。要は、“育てよう”という意図ではなく、“責任を押し付ける人”を配置したかっただけとわかる。

結果的に、役職者=犠牲者の図式が定着し、誰も進んで役職者になろうとしない。そして、社長は「何だお前ら、やる気がないのか!?」と吠える。

これを見ている若い社員、入社間もない中途社員、パート・アルバイト、みんなが役職者になった途端、疲弊し愚痴が溢れる上司を見ながら「絶対嫌だ、なりたくない!」と確信する。

こんな現場実態を知らずして、社長は「うちは性別・年齢・社歴・経験、一切関係ない実力主義の人事制度だ!」と独り善がりの慢心で今日も会議で問い詰めている。

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