6.「俺は酒飲み」
飲食店経営をしていると自店に行って飲食してチェックするのが仕事なので、大手を振って飲食できる。事実、“味のチェック”や“スタッフの様子を見に”行っている。
しかし、仕事のはずが長時間滞在し、深酒になることがしばしば。ご機嫌で饒舌になることもあれば、真逆でお怒りで何かとダメ出しや文句を言いだす。特に味について「違う!」、「マズイ!」と言い出す始末。大抵、後者の方が多く、店のスタッフにしてみると“一番イやな客”。
決して本来の目的である“チェック”をしていない訳ではないが、本心は社長業という“孤独さ”を紛らわしに行っている。だから、つい飲む量が増え、時間も長くなる。
“孤独さ”を紛らわしに行っているにもかかわらず、素直に本心を打ち明けることは“恥ずかしいダメなこと”と強く思っているのか、先述通り、スタッフに歓迎されない、有難がられないお客様になり、「俺は酒飲み」と言う意味不明な弁解を主張し、店に来て酔っ払う事を正当化する。
これに慣れているスタッフは「可哀そう、社長オツカレだ」と思う人と、「また出た!いい加減してくれ」と思う人に分かれる。こういう社長の会社の現場は半数以上が後者で占められている。
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