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12.偉そうにする

社長は社外の人に対してではなく、自分の会社のスタッフに対して偉そうにする。何か事あるたびに、自分は優れている、思考力がある、と言わんばかりの演説口調で難しい語句を並べ“アピールモード”に入る。ベテラン幹部は透かさず、「社長、流石ですね!」、「ハイ!仰る通りです」とお世辞を並べヨイショする。お金を借りて欲しい銀行や、取引したいメーカーならまだしても、こういった事が社内で起きる。

偉そうにする背景にあるのは、社長がアヤシイ出張で留守の期間が長く、久しぶりに出社した時や怒鳴り散らすことが頻発し、スタッフとの距離を感じている時など。

“自分の権威や立場を示す事=偉そうにする”、という思考が根底にあるようで、昭和はおろか、ちょんまげ時代の殿様気取りの演劇会が現代の日常に於いて繰り広げられている。こういう社長に限って「うちは中国や北朝鮮みたいな会社と違う!」と平然とした顔で言い放つ。

深読みすると、社長は承認欲求が強く、それでいて役割上、孤独を感じることが多いので、単に“寂しい”気持ちがそうさせていると考えられる。見方を変えると“可哀そうな人”と言える。しかし、表現が下手で不器用だから、こういったやり方でしか体を保てない。

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