4.「俺がやる!」
社長の判断で私は頼まれ、何らかの手伝いをする事になるのだが、こと、役員はじめ幹部たちと面談をする事になると「俺がやる!」と言い出す社長。面談は私が関与する以前にもしていたにも関わらず。
その心理は察するに「羞恥」と「嫉妬」。
「羞恥」は面談相手から出てくる内容が自分にとって恥ずかしいと想像できているのだろう。そう思う社長は未だマトモと言え、言い換えると、それを“顕在化”させる為にも面談を行う意図・意義がある。
タチが悪いのが「嫉妬」。自分で依頼した私のような第3者が紹介の場や会食の場、会議の場などで面談者と話していると、自分の前で普段見せない表情や言動を目の当たりにすると、依頼したことで起きる活性化や期待感や以上に「嫉妬」が上回るようで、いざ、私から「各人と個別面談を」と言い出すとこうなる。
社長を前に言いたいことを言える人ばかりなら組織は活性化し発展している。更に、そもそも私のような第3者の介入を必要としない。そうではないから、第3者を入れようと自分で判断したにも関わらず、つまらぬ嫉妬心からこうなる。
面談したところで、いつも通りの結果。唯一の違いは「おい、何でもいいから普段言いにくい事を言ってみろ、どんどん変えて行こうじゃねえか」と珍しく口調柔らかに“聞く姿勢”で臨む事。
愛人が浮気したわけじゃあるまいし、そんな感情をもコントロールできない。
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