廻花ショック
散々喚き散らかした後に自己解決したオタクの駄文。
問題が起きたのはR6 1/14に開催された花譜4th ONE-MAN LIVE「怪歌」
花譜のワンマンでは不可解ぶりの声出しOKのライブなのでそれはもう楽しみにして参加した。
楽しかった。最初の明透の場内アナウンスに観測者が声を出しているだけで感動してしまっていた。
昔は声出しが恥ずかしくてなかなか一歩踏み出して応援できずにいたけど、何度かライブに参加して慣れてきたのもあって今回こそはと声を張り上げて応援した。
ライブの後半花譜の姿は消え、人型のシルエットが現れた。会場にどよめきが走る。
ついにこの時が来たと思った。花譜が歌を続けていくにあたりバーチャルからリアルへ、1人の人間として歌を歌う時が来るんだと。
大丈夫、納得できる。
カンザキイオリは卒業し不可解シリーズは終わった。花譜は20歳になった。
かつて花譜としてデビューしたのはまだ幼く人前に顔を出すのは不安だったことや親の心配もあった。
それらが解決した今、タイミングはここしかない気がする。
瞬間的に納得できる理由を探した。大丈夫、自分は冷静、花譜としてもっと成長するために殻を脱ぎ捨てる日が来ることは昔から覚悟していた。
深呼吸して、花譜の勇姿を見届けると誓った。
そのシルエットはバーチャルシンガーソングライター「廻花」と名乗った。
花譜じゃないんだ……と思った。
そもそもバーチャルか……?
このモヤモヤはライブ中もずっと脳裏から離れなかった。
もちろん花譜を…廻花を悲しませたくない、この決断をマイナスに思ってほしくないと全力で応援した。
なんとなく全体的に微妙なしこりが残ったような会場。盛り上がりにくくて声も、ペンライトを振る手も力強さに欠けるように感じられた。
「良かったよ!」「大好きだよ」「愛してるよ」別に嘘で言ってるわけじゃないけどどこか空元気を振り絞ってる感は否めなかった。
ライブ最後の曲は廻花の「かいか」で締められた。
花譜のひさびさのワンマンライブの最後に花譜の姿は無かった。
良かったか良くないかなら、良かった。
楽しかったから楽しくないかなら、楽しかった。
だけど会場から出る足取りはなんだか重かった。
出てすぐにオタクと話す
内容は『受け入れられたかどうか』
まっすぐ受け止められた人は少なそうだった。
良かったとこについてももちろん話した。
新曲良かったよね、花譜のラップ良くなってて嬉しい、コラボも良かった、雷鳥の雰囲気が雛鳥っぽさもあって可愛い、扇鳩!脇!、邂逅良すぎてペンライト振るのもほどほどに聴き入った…とか。
良かったとこだってたくさん語れる…なのにそれよりでかい衝撃が頭をぼやかしてくる。
結局その日は1日モヤモヤしながら過ごした。
次の日、東京から帰るバスの中で花譜をずっと聴いていた。だいぶ気持ちは落ち着いていた。
多分最初から帰結するところは決まっていたのだとは思う。俺は花譜の歌が好きだ。
花譜という雛鳥が世界に羽ばたく時その名前は花譜であって欲しかったとか
廻花を人に勧める時に花譜との関係説明めんどくさいなとか
人間をガワにしてバーチャルとかバーチャルをなんだと思ってんだろうとか
花譜と廻花で分離した時に魂のベースはどこにあるんだろうとか
今後も花譜のライブに廻花出てくるのかなあとか
色々考えてたけど、それら全てが花譜を嫌いになる理由にはならない。花譜を聞かなくなる原因には程遠い。花譜の歌が俺の救いだった事実は揺るがない。何だかんだと言いながら廻花も丸ごとひっくるめて好きになるんだろうと思う。
ぐちゃぐちゃとネガティブな感想ぶちまけたけど本当に花譜の歌が全てを解決した。それができるパワーがある。これからも花譜の歌を聴けるならとりあえずそれでいいや。
いつか廻花のワンマンライブで1st不可解並の感動と衝撃を与えてくれることを信じて、俺は花譜と廻花を聞き続ける。