![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57296797/rectangle_large_type_2_742f9bf43e9dfadf01f50fd9e7338ae4.jpg?width=1200)
数字でみるヘラルボニーの3年
2021年7月24日。ヘラルボニーは設立3周年を迎えました。
2018年7月23日。あたりまえですが、社会には「ヘラルボニー」という言葉すら存在しませんでした。存在していたのは、創業者である双子の松田崇弥・文登の4歳上にいる重度の知的障害のある兄・松田翔太のアタマの中のみです。
今現在、ヘラルボニーという言葉は翔太のアタマを離れ、たくさんの意味を纏う言葉に変貌を遂げています。知的障害のある人が「できない」ことを「できる」ようにするのではなく、「できない」という前提を認め合うべきなのではないか。社会のために彼等を順応させるのではなく、彼等の個性のために社会が順応していくべきなのではないか。
意味を持たなかったその言葉は今、たくさんの解釈を社会に与え始めているのを徐々に感じ始めています。だからこそ「ヘラルボニーの3年間を数字で見たい」と思いました。
01|”ヘラルボニー”の検索ヒット数
02|ヘラルボニーが契約する福祉施設(個人含む)
03|ヘラルボニーの契約作家数
04|ヘラルボニーメンバー
05|HERALBONYプロダクト数
06|全日本仮囲いアートミュージアムの実装数
おまけ|SNSで“ヘラルボニー亜種”が登場した数
この世界にあるあらゆるボーダーを超えた先に
「私には関係ないかも」。
福祉や障害には、そう思わせる、目に見えない透明な壁がある気がしています。ヘラルボニーはそんなボーダーを、軽やかに超えられる存在でありたいのです。
「アート」という、心からのリスペクトが生まれる出会いを、少しずつ世に放っていくことで、目撃者の視界を変えられるかもしれない。
その人が親になったとき、わが子に対して、伝え方が変わるかもしれない。そして、その子が育って、障害のある人と出会ったそのとき、そこには、はじめから壁がないのかもしれない。全てが未来につながっていくと思うのです。
3周年という節目を、みなさんと共に迎えられることに心から感謝いたします。
さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。これまで、そして、これからも。
異彩を、放て。