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私が住んだ家
現在、海の見える田舎町で古民家を購入し、リノベーション計画中です。現在分筆登記中。
道のりはまだまだ長いです。
新しい住まいについて考える中で、今まで住んできた家を振り返ってみたいと思いました。
その1
生まれてから10歳ごろまで
兵庫県西宮市の小さな長屋アパートで育ちました。
今でもとても印象深い、記憶に残る家。
4軒長屋で、2階から入り、すぐに階段を降りて一階にキッチンと居間。小さな庭がありました。
狭い居間では父がビール片手にナイターを見ていた風景が今でも目に浮かびます。
玄関前には車一台ギリギリ停められる感じ。横の外階段を降りると一階のキッチンの勝手口につながります。
お隣さんのおじさんが、綿菓子の器械を出してきて、勝手口の前で綿菓子を作ってくれたのがとても嬉しかった。そんな思い出。
狭くてこじんまり。でも面白いつくりだな、あやふやな記憶になっていますが、今思い返すと感じます。
家の前の道路を下ると大家さんの家があって、毎月母が家賃を払いにいきます。一緒に行くと板チョコとか貰えるので、母はいつも付いてくるな、というのですが、私はなんとか付いて行こうと画策していました。そんな思い出。
よくよく考えてみると、「好きな家」の原点はここかなあ。古くて不便なところも多かったけど、楽しかった思い出の詰まった、そしてなんだか面白い作りの家。
広ければいいわけじゃない。
おしゃれならいいわけじゃない。
最新機能が揃ってればいいわけじゃない。
生活感のギュッと詰まった、そこに住まう人の暮らしの息づかいが垣間見える家。
想像力を掻き立てる家。
そんなことを思いました。