コールドリーディングって本当に使えるの?『人の心を一瞬で掴む技術』を読んでみた
「最近、あなたの人生にちょっとした変化がありましたね?」
こう言われたら、どう感じるだろう?
「えっ、なんで分かったの?」と思った人、実はこの言葉…ほぼ誰にでも当てはまる。これこそが コールドリーディング の技術のひとつ。本書『コールドリーディング:人の心を一瞬で掴む技術』(イアン・ローランド)には、こうしたテクニックがたっぷり詰まっている。
「でも、それって占い師とか詐欺師の話でしょ?」と思うかもしれない。確かに、この技術は占い師や詐欺師がよく使う。でも、それだけじゃない。営業、プレゼン、日常会話でも応用できる「人間関係の武器」にもなるのだ。
今回は、この本で学べるテクニックや実際に試してみた感想をシェアしていく。
この本には何が書かれている?
著者の イアン・ローランド は、世界中の企業や警察にコールドリーディングの技術を教えているプロ。彼は「人の心を読む魔法なんてない。ただし、それっぽく見せる技術はある」と言う。
本書では、占い師や詐欺師がどのようにして人の心を掴むのかを解説。さらに、それを ビジネスや日常会話に活かす方法 も紹介している。
実際に試してみたら驚きの結果に
この本を読んで、さっそく実験してみた。
友人との会話で、「あなたは社交的に見えるけど、時々ひとりの時間が必要ですよね?」と言ってみたら、「え!? なんで分かるの!?」とびっくりされた。
でも、冷静に考えてみると…これはほぼ誰にでも当てはまること。それでも、人は自分だけに当てはまる特別なことを言われたように感じる。これが バーナム効果 というテクニックだ。
本書で学べるテクニック3選
本書にはたくさんのテクニックがあるが、特に印象的だったのはこの3つ。
1. バーナム効果:「誰にでも当てはまることを、あたかも特別な診断のように伝える」
• 例:「あなたは決断力があるけど、時々迷うこともありますよね?」(99%の人が当てはまる)
2. ダブルバインド:「どっちを選んでも相手の思うツボ」
• 例:「この本を読んだら、すぐ試したくなるか、じっくり考えるか、どっち?」(→ 結局読む)
3. ショットガンニング:「幅広い情報を投げて、当たったものだけを拾う」
• 例:「最近、あなたの生活に変化があったはず」(当たったら「すごい!」と思わせる)
日常での使い道は?
コールドリーディングは占いだけのものではない。たとえば…
• 営業トーク:「お客様は、価格も気になるけど、品質も大事にされていますよね?」(両方言われると納得しやすい)
• 初対面の会話:「あなたは第一印象では落ち着いて見られるけど、実は情熱的な一面もありますよね?」(相手が「そうそう!」と共感しやすい)
• でも悪用厳禁!(詐欺師もこれを使うので、相手のために使おう)
まとめ:この本は読むべき?
✔ 心理学やコミュニケーションに興味があるなら超おすすめ!
✔ 相手の気持ちを掴むヒントが満載!
✔ ただし、悪用はダメ!信頼を築くために使おう!
「人の心を読むことはできない。でも、そう“見せる”ことはできる。」
この本を読めば、あなたも「人の心を掴む達人」に一歩近づけるかもしれない。