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髭モジャモジャの神様
小学生2年生のある頃、兄に殴られて人生で初めて死のうと思った。
もしその時に、白いモジャモジャ髭の神様が現れて、
「お前は3年後、サンタさんからセガサターンのゲームをもらえるだろう」
と言われたら、
生きる!!
と叫んだだろう。
20歳の時、腰痛が悪化して日常生活すらままならなくなり、採用が決まっていた消防の内定が取り消されそうで未来に絶望していた時、またそのモジャモジャ神様が現れて、
「お前は3年後、合コンしまくってむちゃくちゃ可愛い彼女が出来るぞよ。」
と言われたら、
何が何でも治す!!!
かのじょおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
と叫んだだろう。
29歳の頃、完全歩合制の営業がうまくいかず、かと言ってお金もないから人生に絶望していた時、またいつもの神様が現れて、
「お前は1年後、最高の仲間に出逢えて人生救われるぞよ。」
と言われたら、
絶望カモン!!!!
と叫んだだろう。
というか、
神様、友達になろおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
と懇願するだろう。
未来が分かることは希望だ。
私たちはどれだけ未来が分からなくても、未来があるという希望だけで生きようと思える。
しかし本当に希望を失うのは、未来に希望がないと思い込んでしまったその時だ。
でも、本当に未来が分かってしまったら?
そしたら、人生で迷う必要がなくなる。
だが、迷わない人生なんて楽しくない。
分からないが故の楽しさがある。
人生に絶望していたとして、数年後に良い女を抱きまくれるなんて分かっていたならば、何が何でも生きるだろう。
でもそうじゃない。そんなことが分かってしまったなら、女を抱くことを指折り数えて待つことで今をおざなりにしてしまう。
これを読んでるあなたは
「髭モジャモジャの神様なんていない」
と信じていないのではないだろうか?
いやいや、それはあなたに見えてないだけだ。私には見えるよ、あなたの髭モジャ。
髭モジャはね、いろんな色やカタチ、人や動植物に変化(へんげ)できるんです。
例えば通りすがりのおっちゃんだったり、道端に咲いている花だったり。
ふとした時に読む書籍だったり、師との出逢いだったり。
髭モジャはカタチを変えて、私たちの人生に何度も何度も登場しているんです。
つまり、今目の前に既に未来がある。
未来の希望やヒントが目の前にある。
たとえ今がどれだけ辛い状況だったとしても、鬱屈とした日々を過ごしていたとしても、髭モジャは我々の味方だ。
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